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六月後半に差し掛かったとたん続いた雨のせいか、店の中は湿気で満ちている。
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 ページ位置:92% 作品を確認(amazon)
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外は雨
梅雨・夏の雨
湿った空気・湿気や熱気がこもる
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前後の文章を含んだ引用
......の足元にも及ばないよ」 森宮さんはそう言うと、袋を抱えて台所へと向かった。7 六月の日曜日。朝から結婚式場をいくつか見て回った私たちは、昼食にと喫茶店に入った。六月後半に差し掛かったとたん続いた雨のせいか、店の中は湿気で満ちている。「結婚式場って思ったよりもたくさんあるんだな」 早瀬君は注文を済ませると、水を一気に飲み干した。「そうだね。どこも似たような感じだし、それなら一番近いところがい......
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外は雨の表現・描写・類語(雨・霧のカテゴリ)の一覧 ランダム5
戸外 では烈しい雨音がしていた。 樋 を伝いきれない水が二階の 庇 から直接、地面まで落ちる、その騒がしい響きを聴きながら彼は困った降りだと思った。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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梅雨・夏の雨の表現・描写・類語(夏のカテゴリ)の一覧 ランダム5
肌に苔が生えてきそうな梅雨寒の午後
倉橋 由美子 / ポポイ amazon
この梅雨はすべての表面も根も腐らせてしまうほど 陰鬱 なものだ
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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湿った空気・湿気や熱気がこもるの表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
身体が水気を帯びて重い気がする。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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「空・中空」カテゴリからランダム5
月は相変わらず寡黙だった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
(白昼の月)その無感覚な灰色の岩塊は、まるで目に見えぬ糸にぶらさげられたようなかっこうで、所在なさそうに空の低いところに浮かんでいた。そこには何かしら人工的な雰囲気が漂っていた。ちょっと見たところ、芝居の小道具で使われる作り物の月のように見えた。しかしもちろんそれは本物の月だった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
暗い空に一際黒く、 黒 耀 石 のように、黒い太陽が輝いていた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
「夏」カテゴリからランダム5
キリギリスがあちらこちらで、かすれた声をあげて鳴いている。それを聞いているのはひどく息苦しかった。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
境内の樟(くすのき)が、若葉の季節には、緑という黄金色に輝いて、初夏の空の蒼(あお)によく映える
永井 路子 / うたかたの amazon
「雨・霧」カテゴリからランダム5
雨の筋が、強い風に煽られて、千切れたり、弓の弦のようにしなったりするのが、ハッキリと肉眼に見えた。
石坂 洋次郎 / 山のかなたに amazon
雨の銀糸が黒い幕面にかすれる
岡本 かの子 / 過去世 amazon
霧にぬれ透 った登山服や毛布なども並みたいていの重さではありません。
芥川龍之介 / 河童
夜の霧に蝕まれはじめた葉の色。
宮本百合子 / 伸子
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