膝に頰を押しあてる。三葉の体の全部を包み込みたくて、ぎゅーっと体を丸めていく。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 ページ位置:57% 作品を確認(amazon)
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膝を抱える
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前後の文章を含んだ引用
......る。蛇口が壊れたみたいに、三葉の目が大粒の涙をこぼし続ける。その熱さが嬉しくて、俺はますます泣く。肋骨の中で心臓が喜んで跳ねている。俺は膝を曲げる。つるりとした膝に頰を押しあてる。三葉の体の全部を包み込みたくて、ぎゅーっと体を丸めていく。 三葉。 みつは、みつは。 それは、もしかしたら永遠に出逢うことのなかったかもしれない、あらゆる可能性をくぐり抜けて今ここにある、奇跡だった。「……お姉ちゃん、......
単語の意味
体(からだ)
膝(ひざ)
体・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
膝・・・1.足の関節部で、腿(もも)と脛(すね)とを繋ぐところの前面。腿と脛の境の前面部。膝頭(ひざがしら)。
2.座ったときの、腿の上側にあたる部分。大腿部(だいたいぶ)。
2.座ったときの、腿の上側にあたる部分。大腿部(だいたいぶ)。
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膝を抱えるの表現・描写・類語(悲しみのカテゴリ)の一覧 ランダム5
きゅっと折りたたまれた碧の体は、このまま三月の終わりに置き去りにされてしまいそうなほど、小さく見える。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
膝に頰を押しあてる。三葉の体の全部を包み込みたくて、ぎゅーっと体を丸めていく。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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暗い淋しい気持が廻りから締めつけて来る。彼はそれにおさえられ、身動きもならず、ただ 凝然 としているより仕方ない気持だった。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
ぼんやりと淋しい顔をしている
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
「姿勢・ポーズ」カテゴリからランダム5
右の脚 の上へ左の脚をのせたまま
芥川龍之介 / 河童
エレヴェーターの奥の角に座り込んで、左右の壁に体を支えてもらった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
(路上に座りこむ)大通りの閉まっている店先のシャッターの前にそのまま座って飲んだ。車がすごいスピードでどんどん通っていった。トラックが行く度に、震動が伝わってきた。 「道に座るって、すごいね。臨場感があって。」《…略…》日常から離れたリズムでぴたりと止まって、車とそしてたまに行きかう人々を眺めていると、世の中が異様にはっきり見えた。ずうっと続く街灯もいつもよりかなり高く、空に近く見えたし、車のライトも色とりどりで、
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
(二人で一つの布団)二人はフトンの上に、二等分に帯をひっぱって寝た。
林芙美子 / 新版 放浪記
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