葉と葉がこすれて、微かに波のような音をたてていた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 ページ位置:30% 作品を確認(amazon)
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草木のざわめき
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......んでいる。数年前の卒業生が、卒業のときに贈呈したものだ。この街の空き地に炎のようにゆらゆらと生い茂っている緑の勢いとは比べ物にならない弱々しい木々は、かろうじて葉と葉がこすれて、微かに波のような音をたてていた。 校舎に入ると、ますます暑さが増した気がする。七月に入り、クーラーのない校舎の窓を開けても熱気が入ってくるだけだった。私はハンカチで汗を拭って階段へ向かった。 ......
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入り江の細波が岩浜の縁を洗う音
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(雨は)板屋根にも単調でもの憂げな音をたてる。
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植え込みが臆病な動物の群れのようにざわめく
宮部 みゆき / 我らが隣人の犯罪 amazon
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