桑畑の畦間(うねま)には冬を越した薺(なずな)が線香のような薹(とう)を抬(もた)げて、その先に粉米に似た花を聚(あつ)めた。
長塚 節 / 土 作品を確認(amazon)
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田園・田畑
花
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単語の意味
畦間・畝間(うねま)
薹(とう)
畦間・畝間・・・うね(畑で作物を作るために細長く直線状に土を盛り上げた所)とうねの隣の通路1本を合わせた幅のこと。
薹・・・菜やフキなどの花茎(かけい)のこと。花茎は、ほとんど葉をつけず、花だけが出てくる茎。
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麦畑では少しばかり伸びた麦が微風の方向へ漣(さざなみ)のように揺れていた。
藤沢桓夫 / 君に告げん
真っすぐに畝が整えられ、土は黒々とし、支柱と不織布に守られた野菜たちが幾種類も植わっていた。
小川 洋子 / 盲腸線の秘密「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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白い花が浮刻(うきぼり)のように咲いている
白柳 秀湖 / 駅夫日記 amazon
自分に向って何だか表情しているような可憐 な花
宮本百合子 / 伸子
シクラメンが赤いぼんぼりを並べたように咲いていた。
浅田次郎 / 伽羅「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
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「地上・陸地」カテゴリからランダム5
人々が二人のまわりを川の流れのように足早に通り過ぎていった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
緑の松林が押し潰されたように低く広がり
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
「植物」カテゴリからランダム5
芽というものが持つ小さい逞 しいいのちは、かの女の愛感を牽 いた。
岡本かの子 / 母子叙情
ねむの花が桃色に咲いて
林芙美子 / 新版 放浪記
赤い花がクリスタルの小さい一輪ざしに飾られていた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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