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思い出が思い出としてちゃんと見えるところまで、一日も早く逃げ切りたかった。でも、走っても走ってもその道のりは遠く、先のことを考えるとぞっとするくらい淋しかった。
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 ページ位置:60% 作品を確認(amazon)
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喪失感(大切なものを失う)
絶望・希望がない
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前後の文章を含んだ引用
......く彼に声をかけるのはなんだか悪い気がしたし、他人にできることはなにひとつない気もした。私はひどく疲れていたのかもしれない。なにもまっすぐに心に入ってこなかった。思い出が思い出としてちゃんと見えるところまで、一日も早く逃げ切りたかった。でも、走っても走ってもその道のりは遠く、先のことを考えるとぞっとするくらい淋しかった。 その時、柊がふと立ち止まったので、私もつい立ち止まってしまった。これでは本当に尾行だわと笑いながら私はいよいよ声をかけようと歩き──柊が立ち止まって見ているも......
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喪失感(大切なものを失う)の表現・描写・類語(悲しみのカテゴリ)の一覧 ランダム5
気も狂わんばかりの喪失感
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(父の死)父さんも母さんも同じだけ好きだったはずなのに、てんびんの片方の皿がなくなってしまってからは、それをどう確かめていいかわからなくなってしまった。
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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絶望・希望がないの表現・描写・類語(悲しみのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(死にたいと思いながら生きる)巨大な鯨に吞まれ、その腹の中で生き延びた聖書中の人物のように、つくるは死の胃袋に落ち、暗く淀んだ空洞の中で日付を持たぬ日々を送ったのだ
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
最後の誇りも希望も毮 り落されてしまう
岡本かの子 / 渾沌未分
人生の行く手に仕掛けられていた 罠 の残酷さを思わずにはいられなかった。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
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「悲しみ」カテゴリからランダム5
乞食のような哀れさだ。だれもめぐんでなんかくれない。
林芙美子 / 新版 放浪記
「悲しみは乗り越えるもんじゃないさ」と柿村はあくびまじりに言った。「埋めるもんなんだ」
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「生と死」カテゴリからランダム5
友子が実は生きているのか、死んでいるのか目覚めてしばらくはさっぱりわからなかった。ひどいものだった。人前で一日せっかく普通の一日をふるまって取り戻しても、眠って目覚めたとたん暗い暗いふりだしに戻ってしまうのだ。
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
「気分が晴れない・落ち込む」カテゴリからランダム5
トイレの中、鏡に頭を叩きつけたい気分で、俺は深くふかくうなだれている。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
無理矢理水差しを手渡されて、当惑したように黙りこくっていた
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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