〝冷やし中華始めました〟の張り紙は、軒先をかすめるツバメや、庭先に咲き始めるアジサイなどと共に、夏の到来を告げる風物詩となっている。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 ページ位置:18% 作品を確認(amazon)
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冷やし中華
夏
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......ずき、そうか的ほほ笑みをもって迎え入れてくれる人もいれば、「始めたきゃ勝手に始めればいいだろうッ。もうッ」 と、妙に反抗的になる人もいるから世の中はむずかしい。〝冷やし中華始めました〟の張り紙は、軒先をかすめるツバメや、庭先に咲き始めるアジサイなどと共に、夏の到来を告げる風物詩となっている。 この張り紙によって、客はその店が冷やし中華を始めたことを知る。 まだやっていないのを知らずに冷やし中華を注文し、「まだやってません」 と、冷たく突き放すように......
単語の意味
軒(のき)
風物詩(ふうぶつし)
風物(ふうぶつ)
燕(つばめ・つばくら・つばくろ・つばくらめ)
軒・・・屋根の端の下にさがった部分で、建物の外壁より突き出ている部分。
風物詩・・・1.その土地特有の季節感を感じさせ、接する人の心に訴えかけるもの。その季節の感じをよく表しているもの。
2.景色や季節をうたった詩。風物をうたった詩。
2.景色や季節をうたった詩。風物をうたった詩。
燕・・・ツバメ科の鳥。背や翼は光沢ある青黒色で、顔と喉(のど)は栗色、腹は白色の渡り鳥。尾は長く、二つに割れている。日本には春にやってきて民家に巣を作る。秋に去る。作物や樹木の害虫を捕食する、代表的な益鳥(えきちょう)。
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巡査の制服は一気に夏服になった
有島武郎 / 或る女
「夏だ」それはとても眩しい、いかにもの夏だったのだろう
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
彼は汽車の窓から 飽かず外の景色を眺めて来た。盛夏の力というようなものが感ぜられ、彼は近頃に珍しく元気な気持になった。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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ささやかな淡い光は、まるで行き場を失った魂のように、いつまでもいつまでもさまよいつづけていた
村上春樹 / ノルウェイの森 amazon
天地が灼熱に溶けて、静寂極まった自然が夢や幻になったのではあるまいか。
岡本かの子 / 河明り
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そばの波しぶきがざぶーんと口の中で音を立てる。ツンとくるそばの香り、そばの一本一本がピカッと光って、さあ食えと身をよじっている
嵐山光三郎 / 頬っぺた落とし う、うまい! amazon
どろりとしたそばづゆに、唐辛子を浮かしてすする。
林芙美子 / 新版 放浪記
母は東京生れのくせに、あまり興味をしめさぬ。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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