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若葉に包まれてたった一軒建てられた西洋人の白ペンキ塗りの別荘が、夕日を受けて緑色に染めたコケットの、髪の中のダイヤモンドのように輝いていた。
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:55% 作品を確認(青空文庫)
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光る・輝く
光に照らされた顔や姿
草むら・茂み
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前後の文章を含んだ引用
......、江 の島 のほうまで車を走らした。 帰りには極楽寺 坂の下で二人とも車を捨てて海岸に出た。もう日は稲村 が崎 のほうに傾いて砂浜はやや暮れ初 めていた。小坪 の鼻の崕 の上に若葉に包まれてたった一軒建てられた西洋人の白ペンキ塗りの別荘が、夕日を受けて緑色に染めたコケットの、髪の中のダイヤモンドのように輝いていた。その崕 下の民家からは炊煙が夕靄 と一緒になって海のほうにたなびいていた。波打ちぎわの砂はいいほどに湿って葉子の吾妻下駄 の歯を吸った。二人 は別荘から散歩に出て来たら......
単語の意味
軒(のき)
若葉(わかば)
夕日・夕陽(ゆうひ)
軒・・・屋根の端の下にさがった部分で、建物の外壁より突き出ている部分。
若葉・・・芽を出したばかりの葉。とくに、初夏の木々のみずみずしい葉。新葉(しんば)。
夕日・夕陽・・・夕方の太陽。入り日(いりひ)。
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