日本語表現インフォ：ピンとくる言葉や描写が見つかる辞典

こうして歩いていると、夜風が酔いをしゅうしゅう吸い取ってくれる感触と、さっきまで笑っていた時間が過去の方向へと消えていく気持ちがする。

朝井リョウ / 燃えるスカートのあの子「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録　ページ位置：51%　作品を確認（amazon）

この表現が分類されたカテゴリ

しおりに登録する

前後の文章を含んだ引用

......の予約とかは、オカジュンがやることになるんだと思う。オレはとっくに終電を逃してしまっているので、このあとオカジュンのアパートに泊まって多分朝までウイイレをする。こうして歩いていると、夜風が酔いをしゅうしゅう吸い取ってくれる感触と、さっきまで笑っていた時間が過去の方向へと消えていく気持ちがする。　気分を盛り上げるためにお酒を飲むようになったのは、いつからだったろう。初対面の人と気兼ねなく話すための架け橋がお酒になってしまったのは、いつからだったろう。た......

ここに意味を表示

風を受けるの表現・描写・類語（風のカテゴリ）の一覧ランダム５

風に吹かれただけで俳句がつくりたくなる。蝉の声をきいただけで、ああと溜息（ためいき）まじり。

林芙美子 / 新版　放浪記関連カテ俳句・短歌・詩風を受ける

微風が起こって、まるで人垣の向こうの里枝たちを背伸びして見ようとしているかのように、棒立ちの花々が右に左にと身を揺らした。

平野啓一郎「ある男」に収録　amazon関連カテ花畑・花壇揺れる微風・そよ風風を受ける

ぺらぺらとした細長いブリキの看板は肛門性愛の愛好者のようにそのひ弱な脊椎をのけぞらせていた。

村上春樹 / ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録　amazon関連カテ強風・暴風のけぞる・反り返る風を受ける

むきだしのふくらはぎを洗うように、足元で風が渦巻いた。

朝井リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録　amazon

高い気流のなかで小さい葉と共に揺れ青い枝と共に撓（たわ）んでいる

梶井基次郎 / ある心の風景関連カテ草木のざわめき枝曲がる・しなる・湾曲する風を受ける

このカテゴリを全部見る

帰る・帰宅の表現・描写・類語（イベントのカテゴリ）の一覧ランダム５

無事に帰れますようにと私は何かに祈らずにはいられなかった。

林芙美子 / 新版　放浪記関連カテ帰る・帰宅深夜夜（闇）が怖い

駅から家までの道のりを、月がていねいに照らしてくれている。

朝井リョウ / もういちど生まれる「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録　amazon関連カテ月の光・月明かり帰る・帰宅