(木に投げた)石が葉を分けて戞々 と崖へ当った。
梶井基次郎 / 闇の絵巻 ページ位置:28% 作品を確認(青空文庫)
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草木のざわめき
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前後の文章を含んだ引用
......ばるやって来て、闇のなかの私の着物をほのかに染めているのを知った。またあるところでは溪の闇へ向かって一心に石を投げた。闇のなかには一本の柚 の木があったのである。石が葉を分けて戞々 と崖へ当った。ひとしきりすると闇のなかからは芳烈な柚の匂いが立ち騰 って来た。 こうしたことは療養地の身を噛むような孤独と切り離せるものではない。あるときは岬の港町へゆく自動車......
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風が出て来てまだ刈っていない草は一面に波を立てます。
宮沢賢治 / 風の又三郎
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(三味線)風のように夢のように、かすかな律動でそよぎたつ糸の音
宮本輝 / 蛍川 amazon
この緑の中、静かな海辺、青空。音がしない。かすかなつぶやきのような自然の声があんまり多すぎて無音だ。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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蛇の鱗ソックリに綾取った赤樫の木目が目を刺すようにイライラと顕 われて
夢野久作 / あやかしの鼓
綿毛のような猫柳の花
遠藤 周作 / 海と毒薬 amazon
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