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(ギター演奏)聴衆の感覚をたった一本のあえかな糸で束ねて導いてゆくように 直 走っていた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 ページ位置:30% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......想だった。それに忠実であるならば、疾走する想念というよりは、むしろ際限もない多様性の明滅であるべきか。マスタークラスでもそんな話をした。しかし、この時の蒔野は、聴衆の感覚をたった一本のあえかな糸で束ねて導いてゆくように直走っていた。「速すぎて情緒を欠く」としばしば批判された十代の頃よりも、近年は少しテンポを落として演奏していたが、この日は、その過去を追想するかのように、次第に加速していった......
単語の意味
あえか
あえか・・・はかなげで美しい。かよわくて頼りない。
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ベースの音が地響きのような震動になって身体の芯につきささる
三田 誠広 / 僕って何 amazon
(チェロ)粗末 な箱 みたいなセロ
宮沢賢治 / セロ弾きのゴーシュ
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音楽家としての彼が、どういう境地に至り、何を表現しようとしているのか。そのすべてが音となって鳴り響いている
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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頭から肩へかけてのなよやかな線を風の前のてっせんの蔓 のように震わせ
有島武郎 / 或る女
僕が冬に街に帰った時、彼女はレコード屋をやめ、アパートも引き払っていた。そして人の洪水と時の流れの中に跡も残さずに消え去っていた。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
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耳が、ぴくっと欹 った。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
(海鳴り)闇の中で眼をあけていると、海鳴りの音が遠く聞えてくる。その海は黒くうねりながら浜に押し寄せ、また黒くうねりながら退いていくようだ。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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