浜につくと船酔いと疲れと緊張とで 眩暈 をおぼえました。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:19% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
目まい
乗り物酔い
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......り空には星さえみえませぬ。その暗夜の中を二時間、真黒な島影が舟のそばをゆっくり動くのを私は感じました。そこが五島に近い樺島だと私はやっと男から教えられました。 浜につくと船酔いと疲れと緊張とで眩暈をおぼえました。私は待っていた三人の漁夫たちの顔の中にキチジローの卑しい臆病そうな笑いを久しぶりで見つけました。部落は灯を消し、犬が部落の何処かで火のついたように吠えていました......
単語の意味
暈(かさ)
暈・・・1.光の輪。ときどき太陽を囲うようにできるドーナツ形の光。また、その現象。ハロ。
2.疲れたときに目の周りに出てくる黒いあざのようなもの。「暈」で「くま」とも読む。
2.疲れたときに目の周りに出てくる黒いあざのようなもの。「暈」で「くま」とも読む。
ここに意味を表示
目まいの表現・描写・類語(その他の気分のカテゴリ)の一覧 ランダム5
頭の奥が眩暈のように揺れる。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
乗り物酔いの表現・描写・類語(乗り物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
船酔と過労で、ゲッソリやせた
小林多喜二 / 蟹工船
このカテゴリを全部見る
「その他の気分」カテゴリからランダム5
ひょうひょうろうろうとして足もとが定まらないくらい酔う
子母沢 寛 / 新選組始末記―新選組三部作 amazon
「乗り物」カテゴリからランダム5
道路はひどくすいていて、車は産卵期の鮭が川を溯るみたいに空港にむけてひた走った。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
貨物船がまるで見捨てられたように浮かんでいる。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
機関車は永いこと、呟いたり、ため息したり、歯軋りしてから、郊外の平凡な田園の中へ旅立った
三島由紀夫 / 真夏の死 amazon
「健康・体調・病気」カテゴリからランダム5
(仕事が終わると、)練習がすんだ後に水道の蛇口を奪い合う、スポーツ部の学生のように、おれは酒屋の立ち呑みなり、安バーなりに駆け込むのだ。渇きは、飲んでも飲んでもいやされることはなかった。まるで塩水でも飲んでいるように、飲めば飲むほどアルコールに対する渇きが増すのだった。おれの内臓は頑丈で、いくら飲んでも吐き戻したり昏倒したりという失態はなかった。《…略…》胃に穴のひとつもあけば、少くとも半年や一年は禁酒の空白期を持てただろう。 内臓は頑丈でも、おれの心には穴がいくつもあいていた。夜ごと飲みくだすウィスキーは、心にあいたその穴からことごとく漏れてこぼれ落ちてしまうのだった。
中島 らも / 今夜、すベてのバーで amazon
なんとも言えない虚無的な疲れ
梶井基次郎 / 冬の蠅
同じカテゴリの表現一覧
その他の気分 の表現の一覧
乗り物 の表現の一覧
健康・体調・病気 の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ