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肩を高低させている向う岸の建物の影は立昇る河霧にうっすり淡色の夕化粧を見せて空に美しい輪廓を際立たしている女の横顔 のようだ。
岡本かの子 / 巴里祭 ページ位置:27% 作品を確認(青空文庫)
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霧・かすみ・もや
夜景・夜の眺め
夕方
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前後の文章を含んだ引用
......提樹の夕闇を細 かく刻 んだ葉は河上から風が来ると、飛び立つ遠い群鳥のように白い葉裏を見せて、ずっと河下まで風の筋通りにざわめきを見せて行く。ルーブル博物館を中心に肩を高低させている向う岸の建物の影は立昇る河霧にうっすり淡色の夕化粧を見せて空に美しい輪廓を際立たしている女の横顔 のようだ。その空はまた一面に紫薔薇色の焔を挙げて深まろうとしている。闇を掻き乱そうとしている。黄、赤、青のネオンサインは街の中空へ「夏はドウヴィルへこそ」とアルファベット......
単語の意味
横顔(よこがお)
夕化粧(ゆうげしょう)
際立つ(きわだつ)
横顔・・・横向きの顔。横から見た顔。
際立つ・・・ひと際(きわ)(=一段と)目立つ。他との違いが明瞭である。周囲のものとはっきり区別されて、人目を引く。
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夜は暗く霧は重く、はてのない沼のよう
国木田 独歩 / 武蔵野 amazon
海霧で川もお花畑も乳白色に漬かる
加賀 乙彦 / 海霧 amazon
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レースのカーテン越しに、東京の夜景が見えた。夜景そのものが、ごうごうという、大都会の放つ地鳴りのような音を伴っているように思えた。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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日がいち早く蝕 まれる
有島武郎 / 生まれいずる悩み
池の向こうに大きなマンションが見える。 橙色 の灯りがついている部屋にいつか住みたいと思っていた。いつも夕陽がそのマンションの裏に沈むので、橙色の部屋に夕陽がいくらかこぼれているのではないかと、おとぎ話のようなことを考えた
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
遠くからたそがれを告げる鐘が聴こえていた。
浅田次郎 / 悪魔「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
夕方はあっけなくやってきて、あたりをみんな濃いブルーと金にふちどる。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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美しい夕焼雲が空を流れていた。日を失った街上には早や夕暗 が迫っていた。
梶井基次郎 / 雪後
窓の外は満月だった。日付が変わろうとしていた。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
夜は萃(人名)に似ている。 昼間思うとかすんでいて、大したことなく思える。でもいざやって来ると、その 闇 の肌ざわりは、 抗えないほど巨大で純粋だ。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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椎の葉に雨がぶつかり、小石を屋根にちらしたような音があちこちから聞えてきました。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
どしゃぶりの雨は西むきの硝子窓の敷居の中にまでいっぱい吹きこんで川のようにたまる。
林芙美子 / 新版 放浪記
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