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硝子窓の向うには春の夜霧が流れていた。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:49% 作品を確認(青空文庫)
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霧・かすみ・もや
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前後の文章を含んだ引用
......かげん馬鹿だよ、なめられてやがって……」  向うのはじに寝ていたお婆さんが口ぎたなくお君さんをののしっている。ああ何と云う事だろう、何と云う家族なのだろうと思う。硝子窓の向うには春の夜霧が流れていた。一緒に眠っている人達の、思い思いの苦しみが、夜更けの部屋に満ちていて、私はたった一人の部屋がほしくなっていた。 (四月×日)  雨。終日坊やと遊ぶ。妾はお久さんと云......
単語の意味
春の夜(はるのよ)
春の夜・・・春の短い夜。春、夜気が肌に柔らかく、気持ちが華やぐような夜。
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水底(みなそこ)のように初秋の夕霧が流れ渡る町々
水上 瀧太郎 / 山の手の子「俤 (百年文庫)」に収録 amazon
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