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人通りの絶えた四条通は稀 に酔っ払いが通るくらいのもので、夜霧はアスファルトの上までおりて来ている。両側の店はゴミ箱を舗道に出して戸を鎖 してしまっている。所どころに嘔吐 がはいてあったり、ゴミ箱が倒されていたりした。喬は自分も酒に酔ったときの経験は頭に上り、今は静かに歩くのだった。
梶井基次郎 / ある心の風景 ページ位置:84% 作品を確認(青空文庫)
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深夜
街や村の雰囲気・印象
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前後の文章を含んだ引用
......建物。ポスト。荒神橋には自転車が通り、パラソルや馬力 が動いていた。日蔭は磧に伸び、物売りのラッパが鳴っていた。 喬 は夜更けまで街をほっつき歩くことがあった。 人通りの絶えた四条通は稀 に酔っ払いが通るくらいのもので、夜霧はアスファルトの上までおりて来ている。両側の店はゴミ箱を舗道に出して戸を鎖 してしまっている。所どころに嘔吐 がはいてあったり、ゴミ箱が倒されていたりした。喬は自分も酒に酔ったときの経験は頭に上り、今は静かに歩くのだった。 新京極に折れると、たてた戸の間から金盥 を持って風呂へ出かけてゆく女の下駄が鳴り、ローラースケートを持ち出す小店員、うどんの出前を運ぶ男、往来の真中で棒押しをし......
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深夜の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
月は陰鬱な祭司のように冷たく屋根の上にいて、その両手に不妊の海を捧げ持っている。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
窓の外の畑に並ぶオリーブの木は、今しばらく深い滋養の闇を吸い続けるだろう。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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街や村の雰囲気・印象の表現・描写・類語(家・建物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
活動写真の看板画が奇体な趣きで街を彩 っている
梶井基次郎 / 檸檬
村落の茅屋が落ち葉をもたげて出た茸のよう
長塚 節 / 土 amazon
白魚のくねったように細長く湾曲している町の姿
宮尾 登美子 / 楊梅(やまもも)の熟れる頃 amazon
(町はいろいろな国の人が)雑居して、さながら人種の博品館のような感を呈していた。
井伏 鱒二 / ジョン万次郎漂流記 amazon
空気は暖かく乾き、軽やかで、ガソリンの匂いが心地よく葉のない並木の梢に漂っている。
宮本百合子 / 伸子
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露店が雨のようにならんでいる。
林芙美子 / 新版 放浪記
できものの瘡蓋(かさぶた)のような藁屋根
和田伝 / 沃土「和田伝全集 第2巻」に収録 amazon
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