TOP > 感情表現 > 複雑な気持ち(二つ以上の感情が混ざった心境)
TOP > 感情表現 > 気分が晴れない・落ち込む
即座にその場を一人 だけで飛び出してしまいたい衝動と、もっと巧みな手練 でどうしても倉地をおびき出さなければいけないという冷静な思慮とが激しく戦い合った。葉子はしばらくの後にかろうじてその二つの心持ちをまぜ合わせる事ができた。
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:53% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
複雑な気持ち
心の葛藤
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......しまってはいけない。これが倉地を冷淡にさせるのだ」――そう心の中には思いながらも、葉子の心にはどうしてもそのいう事を聞かぬいたずら好きな小悪魔がいるようだった。即座にその場を一人 だけで飛び出してしまいたい衝動と、もっと巧みな手練 でどうしても倉地をおびき出さなければいけないという冷静な思慮とが激しく戦い合った。葉子はしばらくの後にかろうじてその二つの心持ちをまぜ合わせる事ができた。 「それではだめね……またにしましょうか。でもくやしいわ、このいいお天気に……いけない、あなたの忙しいはうそですわ。忙しい忙しいっていっときながらお酒ばかり飲んで......
単語の意味
巧み・工・匠(たくみ)
思慮(しりょ)
暫く・姑く・須臾(しばらく)
巧み・工・匠・・・テクニック。技術、芸術的な工夫。また、それらのワザを持った人。
思慮・・・先のことを十分に考えるて判断すること。また、その判断力。いろいろと慎重に考えること。また、その考える力。「思慮の浅い人」
暫く・姑く・須臾・・・1.長いと感じるほどではないが、すぐともいえないほどの時間。ちょっとの間。一時的。
2.ちょっと待った!
2.ちょっと待った!
ここに意味を表示
複雑な気持ちの表現・描写・類語(複雑な気持ち(二つ以上の感情が混ざった心境)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
胸に奇妙な満足と哀れみの混交した感情が揺れる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
形の上では突き放されながら、却って母の心持と相通じるような、錯倒した感情が生れた。
宮本百合子 / 伸子
部屋まで数間の廊下、伸子の感情は複雑に動いた。
宮本百合子 / 伸子
このカテゴリを全部見る
心の葛藤の表現・描写・類語(気分が晴れない・落ち込むのカテゴリ)の一覧 ランダム5
どちらの決心もつかなかった。
梶井基次郎 / 冬の日
彼には同じ位の強さで二つの反対した気持があった。この事がうまく行ってくれればいいという気持と、うまく行かないでくれ、というような気持と。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
藤間の中で天秤が揺れている。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
食事も喉を通らないような葛藤を彼は続けていた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「心」の言葉を含む複雑な感情の表現・描写・類語(気分が晴れない・落ち込むのカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
心で感じる 気分が晴れないの表現・描写・類語(気分が晴れない・落ち込むのカテゴリ)の一覧 ランダム5
足を進めることを、生きてゆくことを心底投げ出したかった。きっと明日が来て、あさってが来て、そのうち来週がやってきてしまうに違いない。それをこれほど面倒だと思ったことはない。きっとその時も自分が悲しい暗い気分の中を生きているだろう、そのことが心からいやだった。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
暗い心を持つものは暗い夢しか見ない。もっと暗い心は夢さえも見ない。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「複雑な気持ち(二つ以上の感情が混ざった心境)」カテゴリからランダム5
懐かしさ、怒り、哀しみ、恨み、それら様々な感情がからみあい胸の裏側にぶつぶつ音をたてていた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
「気分が晴れない・落ち込む」カテゴリからランダム5
「心が乱れる」カテゴリからランダム5
同じカテゴリの表現一覧
複雑な気持ち(二つ以上の感情が混ざった心境) の表現の一覧
気分が晴れない・落ち込む の表現の一覧
気分が晴れない・落ち込むのレベル
気分が晴れない・落ち込むの感覚、精神的な反応
気分が晴れない・落ち込むの表情、リアクション
その他の気分が晴れない・落ち込むの表現
次の文字を含む「気分が晴れない・落ち込む」の表現を検索 |
鬱 暗 胸 心 涙 泣 |
心が乱れる の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ