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燃えたぎる太陽がジュッと音でも立てそうにして金色の海に落ちると 黄昏 は沖のほうから暮れ始め、やがて空と海とが 一色 の黒い夜を迎える。
阿刀田 高 / 捩れた夜「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:12% 作品を確認(amazon)
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日の入り・日没
海
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前後の文章を含んだ引用
......も知らない小魚たち。その鱗の輝きが眼の奥ではじけた。 海の楽しさは魚釣りや磯遊びだけではない。どこまでも拡がる広大な風景。時ごとに表情を変える水の青さ、雲の色。燃えたぎる太陽がジュッと音でも立てそうにして金色の海に落ちると黄昏は沖のほうから暮れ始め、やがて空と海とが一色の黒い夜を迎える。仰ぎ見る闇の中に無数の銀の穴が散り、星のしずくはそのまま波打ち際に落ちて夜光虫の青白い光を撒く。遠く聞こえる潮騒の響き。海ほどに大自然の美しさをまざまざと感じさ......
単語の意味
黄昏(たそがれ)
沖(おき)
黄昏・・・1.夕暮れ。夕闇。日が沈んで、月が出るまでの間の薄い暗闇。暗くなって顔の区別ができないので、「誰そ彼(たそかれ)」つまり「お前は誰か」と尋ねるのが由来。
2.ピークの状態を過ぎてだいぶ衰えたころ。
2.ピークの状態を過ぎてだいぶ衰えたころ。
沖・・・海や湖の岸から離れた所。
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日の入り・日没の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
黒ずんでいく 黄昏 が、車のテールランプやネオンや電飾板の光を急速に強めていく。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
太陽は向うの丘に隠れ、頂上に並んだ樹の間から、光線が 縞 をなして 迸った。空に残った雲だけ、まだ金色に光っていた。我々は 暫く光る雲に照されていた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
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海の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
人を飲み込んでしまいそうなその青いきれいな布の連なりのようなものが、僕の目の前で静かに揺れていた
よしもとばなな / 姉さんと僕「まぼろしハワイ」に収録 amazon
明るい、快活な、生き生きした海
梶井基次郎 / 海 断片
白ペンキで雑に塗りつけたような小さな雲
椎名 誠 / 犬の系譜 amazon
桟橋から下を見ると深い水の色がきれいで、ずるずると足を引っぱられそうだった。
林芙美子 / 新版 放浪記
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「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
チューブから搾ってなすり付けたようなプルシャン・ブルーの、真冬の、陽に輝いた海
井上 靖 / 猟銃「猟銃・闘牛 (新潮文庫)」に収録 amazon
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
凛とした静けさは、星のない重たげな空全体に広がり
季良枝 / 由煕 amazon
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