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カーテンの僅な隙間から、一本の震える細い金線のような光線が薄暗い部屋に射しこみ、化粧台の上の白粉壺に、小さい燃える炬火 のような閃きをつくっている。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:3% 作品を確認(青空文庫)
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朝日・朝の光
カーテン
室内に差し込む光
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前後の文章を含んだ引用
......にも活動の後の睡眠を愉 しむ風でさっさと寝台に入った。 次の朝、伸子はいつもの通り元気を恢復し、爽やかな気分で目覚めた。寝室のカーテンはまだ閉じたままであった。カーテンの僅な隙間から、一本の震える細い金線のような光線が薄暗い部屋に射しこみ、化粧台の上の白粉壺に、小さい燃える炬火 のような閃きをつくっている。 彼女は、静かな気持でかけものをはねのけて起き上った。伸子は、首をのばし、彼方の寝床を眺めた。父は先に起きてしまったと見え、床は空であった。 伸子は、枕許の時計......
単語の意味
光線(こうせん)
燃える(もえる)
光線・・・光のすじ。光の線。差してくる光。
燃える・・・1.物に火がつく。燃焼する。
2.気持ちが高ぶる。熱中する。
2.気持ちが高ぶる。熱中する。
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日の光の新しい午前の往来
梶井基次郎 / のんきな患者
時刻は八時半で、新しい太陽が世界を新しい光で満たしていた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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椅子に腰掛けた。庭から差し込んでくる朝日が、テーブルの下にまで届いて、三人のスリッパの影が床に映っていた。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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窓の外の畑に並ぶオリーブの木は、今しばらく深い滋養の闇を吸い続けるだろう。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
落ちかかる日輪は爛 れたような日中のごみを風に吹 き払 われ、ただ肉桃色 の盆 のように空虚に丸い。
岡本かの子 / 渾沌未分
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黎明 の薄い光が射し込む
阿刀田 高 / 捩れた夜「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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日焼けしてないカーテン
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
部屋にこもった熱気を追い出すために窓を開けてみる。外の涼しい風と、マンションならではの密度の濃い熱気が部屋の中でぶつかりあって、頭上でくるくる混ざり合った。
綿矢 りさ / インストール amazon
時代のついたその畳には、彼の背中を蒸すような黄色い古びが心まで透っていた。
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古びたステンレスの枠を持つその大きな窓
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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