TOP > 人物表現 > 人の印象 > 患者・病人・けが人

TOP > 感覚表現 > 動き・反応・変化・現象 > 絡まる・絡み合う・巻きつく


カテゴリ検索 単語の意味
鼻の穴に酸素吸入や胃袋につながる管をつっこまれ、胸には何本もの心電図のコード《…略…》体じゅうに種々様々の管や紐がまるで大きな蜘蛛の巣のように纏りついている。
安岡 章太郎 / 酒屋へ三里、豆腐屋へ二里 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
患者・病人・けが人 絡まる・絡み合う・巻きつく
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
no data
単語の意味
種種様様・種々様々(しゅじゅさまざま)
体(からだ)
胸(むね)
蜘蛛(くも)
種種様様・種々様々・・・いろいろであること。いろいろな物事があり、それぞれ違っていること。また、そのさま。多種多様。
同じ漢字を重ねることで、語調を整えて意味を強めた表現。
・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
・・・1.体の前面で、首と腹との間の部分。また、その内側にある心臓や肺臓、胃などの内臓。
2.(胸に宿るとされている、)心。想い。心中。
3.乳房(ちぶさ)。おっぱい。
蜘蛛・・・クモ目の節足動物の総称。8本足で体は袋状。尻から糸を出す。ほとんどの種は糸を使って巣を張り、そこに虫を捕らえて食べる。
ここに意味を表示
患者・病人・けが人の表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(入院中の爺さんをお見舞いに来て爺さんに怒鳴られて)老婦人は顔を伏せてちぢこまっているが、別にしょんぼりしている様子でもない。四十年も五十年もこの調子でどなりつけられてきて、何も感じなくなっているのだろう。《…略…》 (婆さんが言う)「すみませんねえ。うるさい、きたない年寄りで……」 テーブルの下の棚から、やっと「突き匙」が出てきたときには、吉田老は怒り過ぎたのか、いささかぐったりとしていた。姿勢をしゃんと正さず、半分起きた状態で果物を口に運ぶために、喉仏から鎖骨のあたりに果汁がぼたぼたこぼれ落ちる。婆さんはそれを見て、またしきりに〝きたない〟〝きたない〟と繰り返すのだった。 最初のうち、おれはこの老夫婦の会話をほほえましく聞いていたのだ。昔ながらの封建的だが駄々っ子のような亭主と忍従型の老妻とのやりとりとして。 誤算だった。 婆さんの顔は、押さえきれない喜びに輝いていた。 婆さんは、いまやじっくりと復讐を楽しんでいるのだった。愚鈍を装って、傲慢な夫の神経に、一本一本細い針を突き立てている。ののしられ、婢(はしため)あつかいされ続けたこの半世紀の間、婆さんはじっとこの日を待ち続けて耐えてきたのだろう。いまや、吉田老に残された武器は、どなり慣れた口だけだ。それも所詮は空砲だ。婆さんはいま、案山子の正体を知ったカラスになって、じわじわと一本足の吉田老に近づいていくのだった。
中島 らも / 今夜、すベてのバーで amazon関連カテ復讐・仕返し・見返す患者・病人・けが人夫婦
このカテゴリを全部見る
絡まる・絡み合う・巻きつくの表現・描写・類語(動き・反応・変化・現象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「人の印象」カテゴリからランダム5
食堂はもう長い間使われていないらしく、あらゆるものがきれいに乾燥しきっていた。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
「健康・体調・病気」カテゴリからランダム5
いいくらいの 疲労 と満腹とで私は 珍しくゆったりした気分になっていた。
志賀 直哉 / 濠端の住まい「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム5
思い思いの場所へ散っていく。
朝井 リョウ / もういちど生まれる「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
魚油が豆のはじくような音をたてて燃えました。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
カテゴリ検索 単語の意味
同じカテゴリの表現一覧
人の印象 の表現の一覧 
健康・体調・病気 の表現の一覧 
動き・反応・変化・現象 の表現の一覧 
人物表現 大カテゴリ
表現の大区分