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たそがれの気を帯びて黒い一と塊りになりかけている広場を囲む町の家々に燦爛 と灯がともり出した。
岡本かの子 / 巴里祭 ページ位置:79% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
街灯・外のあかり
夕方
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前後の文章を含んだ引用
......んに首を縮めたりして調子づいて揉み合っている。傘をさして落着いて踊っている一組に、通りかかりの人がまばらに拍手を送る。 電車の軋 る音、乱れ足で行き違う群集の影。たそがれの気を帯びて黒い一と塊りになりかけている広場を囲む町の家々に燦爛 と灯がともり出した。 また疲れて恐迫症さえ伴う蒼ざめた気持ちになって新吉は此処まで来た。新吉のもはや何を想い、何に心をひかれる弾力も無くなって見える様子にベッシェール夫人は惨忍な興......
単語の意味
燦爛(さんらん)
燦爛・・・美しく輝くさま。鮮やかに光り輝くさま。「燦」は訓読みで「きら(めく)」「あざ(やか)」「あき(らか)」と読める。「爛」は「鮮やか」「まっさかり」な状態をあらわす字。「光輝燦爛(こうきさんらん)」。
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街灯・外のあかりの表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
夜霞に光を奪われた明かりが、シミのようにぽつんぽつんと闇の中に浮いている
内田百閒 / 烏「冥途」に収録 amazon
路は暗くてただ一つ電柱についている燈がそのありかを示しているに過ぎなかった。
梶井基次郎 / ある崖上の感情
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夕方の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
夜になりきれない街の、オパールの夕景
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
午後はようやく終り、夕暮の光と溶けあい、坂路の左にある大きな赤い寺の屋根がキラキラと輝いた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
溪間を冷たく沈ませてゆく夕方
梶井基次郎 / 冬の蠅
夕方、遠くのほうで陽が落ちて、空がうっすらと赤くなり、やがて金星が強く光って、空の色が濃くなってくる。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
しいんとした薄暮のいろが低く水面に降りていた。
吉川英治 / 銀河まつり
時刻は午前十時を回り、海に洗濯された太陽も、徐々に使い古されて黄ばんでゆく。
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
「光と影」カテゴリからランダム5
道の行手にパッと一箇の電燈が見える。闇はそこで終わったのだ。
梶井基次郎 / 闇の絵巻
火の光が、かすかに、その男の右の頬をぬらして
芥川龍之介 / 羅生門
水面が陽光を受けて生き物のように照り返す。
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 amazon
「外の設備・工作物」カテゴリからランダム5
りっぱな、虹のようにきれいな橋です。
壺井 栄 / 二十四の瞳 amazon
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