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港は、まったく人の気もないほどにしずかであった。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:16% 作品を確認(amazon)
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静けさ・静寂
閑散・人気(ひとけ)がない
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前後の文章を含んだ引用
......られなくなる。 旅情というものであろう。◇ 海に沿った室津の町の細い細い道を、腰のまがった老婆が杖をついて、のんびりと歩んで行く。 午後の陽ざしがあかるい、この港は、まったく人の気もないほどにしずかであった。〔木村旅館〕の客は、私ひとりきりで、朝から舟で、御崎の老船頭と飲みつづけていた上、ここでまた二合のんだものだから、旅館の老婆のこしらえた穴子のどんぶりを食べ終え......
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静けさ・静寂の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
シーンと耳が沁(し)む、耳が痛むような静寂
加賀 乙彦 / 海霧 amazon
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閑散・人気(ひとけ)がないの表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(車の少ない駐車場)車が減るたびに、まるで大海の小舟のように自分たちの車だけが残される。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
マンションや飲食店が立ち並んでいる場所から、店の方へ歩いていくにしたがって、オフィスビルしかなくなっていく。 その、ゆっくりと世界が死んでいくような感覚が、心地いい。
村田 沙耶香「コンビニ人間」に収録 amazon
梶井基次郎 / 路上
彼はそのまま改札口を通る。改札機の稼動する機械音が聞こえるほどに、この駅には人気がない。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
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「音の響き」カテゴリからランダム5
跫音は高く天井に反響した。
宮本百合子 / 伸子
橋板を 軍靴 で踏む音が、ごとんごとんと耳に響いた。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
「人の印象」カテゴリからランダム5
やけに四角い面長で、《…略…》じっと見ていると、銀縁メガネのでかいトノサマバッタと話をしているみたいだ。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
だんだん呼吸困難の度を増して浅薄な呼吸を数多くしなければならなくなって来た。
梶井基次郎 / のんきな患者
名前を聞くと、「まついかずと」と答えてくれた。松井和人君かと、字は雪見のほうで勝手に想像した。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「密度・集団」カテゴリからランダム5
先を争う人間がひと塊になって、泥をかくようにしてなだれ寄る
本庄 陸男 / 石狩川〈上〉 amazon
食堂はもう長い間使われていないらしく、あらゆるものがきれいに乾燥しきっていた。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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