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(夜の小舟)あたりがひっそりとして、ただ舳 にさかれる水のささやきを聞くのみである。
森鴎外 / 高瀬舟 ページ位置:16% 作品を確認(青空文庫)
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夜のしじま(静けさ)
船・ボート
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前後の文章を含んだ引用
......、ようよう近寄って来る夏の温 かさが、両岸の土からも、川床 の土からも、もやになって立ちのぼるかと思われる夜 であった。下京 の町を離れて、加茂川を横ぎったころからは、あたりがひっそりとして、ただ舳 にさかれる水のささやきを聞くのみである。 夜舟 で寝ることは、罪人にも許されているのに、喜助は横になろうともせず、雲の濃淡に従って、光の増したり減じたりする月を仰いで、黙っている。その額は晴れやかで目に......
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夜 更けた河畔の沈み込んでいくような静けさ
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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ボートが、広い海の上に蚊のように小さく、ところどころに浮いている
大仏 次郎 / 雪崩 (1953年) amazon
船は風に逆らい、黙って闇へ突き進む。それは何か大きな怪物のように思われた。
志賀 直哉 / 暗夜行路 amazon
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林 芙美子 / 骨「林芙美子傑作集 (1951年) (新潮文庫〈第201〉)」に収録 amazon
(船室は)湯気のようにむんとする温かみ
前田河広一郎 / 三等船室「現代日本文学大系 (59)」に収録 amazon
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小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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