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もう生きている人のようには見えませんでした。本当は地中に埋められ、断食をしたままミイラになっていなくてはならないはずの人が、 煩悩 を振り払えず、ミイラになりきれずに地上に這い出してきた《…略…》魂はもう失われてしまっている。それが戻ってくる見込みもない。なのに身体器官だけはあきらめきれずに独立して動いている。そういう感じでした
村上春樹 / 独立器官「女のいない男たち (文春文庫)」に収録 ページ位置:75% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......ききません。ただその感情を込めていない虚ろな目で、じっと私たちの顔を見ているだけです。 なんと言えばいいのでしょうか、こんな表現は不適当かもしれませんが、先生はもう生きている人のようには見えませんでした。本当は地中に埋められ、断食をしたままミイラになっていなくてはならないはずの人が、煩悩を振り払えず、ミイラになりきれずに地上に這い出してきた、そんな感じでした。ひどい言い方だと思います。でもそれがそのときに私がまさに感じたことなのです。魂はもう失われてしまっている。それが戻ってくる見込みもない。なのに身体器官だけはあきらめきれずに独立して動いている。そういう感じでした」 青年はそこで何度か首を振った。「申し訳ありません。僕は長い時間をかけすぎているみたいです。話を短くします。簡単に言ってしまえば、渡会先生は拒食症のようなもの......
単語の意味
煩悩(ぼんのう)
身体(しんたい)
煩悩・・・人間の持っている欲そのもの。わずらわしく、悩みになる性分や気性。何かを成し遂げようとする際に惑わし、邪魔になる欲望。
身体・・・人のからだ。肉体。
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乾いた唇はまるで縫いつけられたみたいに、固く閉じられています。
村上春樹 / 独立器官「女のいない男たち (文春文庫)」に収録 amazon
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歩くことを忘れた二本の足が、空洞のガラス管のように力なくのびている。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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二束三文のやくざな人間
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