日本語表現インフォ：ピンとくる言葉や描写が見つかる辞典

TOP > 風景表現 > 時間帯（朝・昼・夜） > 夜

TOP > 風景表現 > 地上・陸地 > 坂道・斜面・勾配

夜になるとここはお化けの出る坂。

林芙美子 / 新版　放浪記　ページ位置：72%　作品を確認（青空文庫）

この表現が分類されたカテゴリ

夜坂道・斜面・勾配

しおりに登録する

前後の文章を含んだ引用

......そうだ。まだ一度も見たことがないけれど、定めしよい男なのであろう。千駄木町へ曲る角に、小さい時計屋さんがある。恭ちゃんの家の前を通って医専の方へ坂を上ってゆく。夜になるとここはお化けの出る坂。

昼の霧　香ばしき昼の霧わがははの肩のあたりの霧爪は語らず陽もまばゆくて昼の霧よ五里霧中のなかに泳ぐ女だるまのすすりなく霧。ああさんたまりあ裸馬の肌えに巻く霧昼の

......

ここに意味を表示

夜の表現・描写・類語（時間帯（朝・昼・夜）のカテゴリ）の一覧ランダム５

（ハワイの夜）ハワイの夜はいつだって少し切ない。　自分の家にいない気持ちと時差ぼけとあまりにも海が近いことでなんだか宙に浮いているような、きれいで淋しい夢の中にいるみたいな感じがする。

よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録　amazon関連カテ夜南の島

夜行で寝不足の瞼（まぶた）が涼しく拭われる気持がする。

岡本かの子 / 東海道五十三次関連カテ夜眠たい・眠気

インクをぶちまけたように夜が黒く染まる

冬の廊下は静かで、すみずみまで夜の匂いに満ちていた。私の部屋までの二メートル、窓ガラスは暗く、私の顔といっしょに忘れられたすべてのことを映し出すような艶を持っていた。

吉本ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録　amazon関連カテ夜廊下・通路

（夜の山）四方の山々は蠑螈いもりの背のように黒かった。

志賀直哉 / 焚火「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録　amazon関連カテ山夜

このカテゴリを全部見る

坂道・斜面・勾配の表現・描写・類語（地上・陸地のカテゴリ）の一覧ランダム５

胸突き八丁を踏みしめて上っていく

崖に近いぐらいの急斜面

三浦しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録　amazon

海のような浅間一帯の大傾斜

島崎藤村 / 千曲川のスケッチ　amazon

はしごをのぼるような坂

深沢七郎 / 妖木犬山椒　amazon

きつい上り坂

このカテゴリを全部見る

「時間帯（朝・昼・夜）」カテゴリからランダム５

朝の明るさが加速度を増して広がる

夜空を劃（くぎ）って爬虫（はちゅう）の背のような尾根が蜿蜒（えんえん）と匍（は）っている。

梶井基次郎 / 闇の絵巻関連カテ山夜

夕暮れの光の束が、レンブラント（オランダの画家）の絵のように地上を照らす

五木寛之 / ワルシャワの燕たち　amazon

高架を走る電車が、赤黒い夕陽をそのガラス窓に反射させていた。寒風に乗って虚空こくうを飛んで行く何かの燃えかすみたいに映った。

宮本輝「道頓堀川（新潮文庫）」に収録　amazon関連カテ電車・汽車夕日・西日

「は、八時四十五分！」漫画の中の女子高生なら食パンくわえて通学路を駆け出している時間帯だ。

東川篤哉 / 謎解きはディナーのあとで　amazon

「地上・陸地」カテゴリからランダム５

市中を馳（はし）る電車の響きは岸打つ波のごとくに消えつ起りつ

永井荷風 / あめりか物語　amazon関連カテ電車・汽車街の騒音・都会の喧騒

トンネルに入り、振動音が変わった。周囲が急に暗くなる。水の中に潜ったかのような圧迫感が車内を覆う。

関連カテ電車・汽車洞窟・ほら穴・トンネル

そこらの畑には土が眼を開いたようにところどころぽつりぽつりと秋蕎麦の花が白く見えている。

長塚節 / 土　amazon関連カテ田園・田畑麦

黒いこんもりとした雑木林

遠藤周作「沈黙（新潮文庫）」に収録　amazon

新宿はいつも祭りみたいな騒ぎです。《…略…》毎日毎日祭りでは、都市として疲弊しないのだろうかと案じてしまいます。歩道を埋めつくす人たちが一人一人なにか目的を持ってこの街に来ているということが信じられない。何千人かは、大都市という舞台装置の熱気を演出するエキストラではないだろうか？

綿矢りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録　amazon関連カテ混雑している・雑踏・人混み都会

同じカテゴリの表現一覧

時間帯（朝・昼・夜）の表現の一覧　

地上・陸地の表現の一覧　

風景表現大カテゴリ

表現の大区分