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(渓谷の日の出)どれくらい月を見ていたでしょう。突然、周りの景色がすっと白く浮き上がるように見えました。振り返ると、東側の山の稜線をなぞるように、淡いオレンジ色の光の筋が細く浮かび上がっています。
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 ページ位置:56% 作品を確認(amazon)
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朝日・朝の光
崖・谷・断崖絶壁
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前後の文章を含んだ引用
......「ええ、本当に」 コーヒーを飲み干して魔法びんを片付けると、手提げかばんからひざかけを取り出して広げ、和弥さんの肩に寄り添うように座り、二人の足を覆いました。 どれくらい月を見ていたでしょう。突然、周りの景色がすっと白く浮き上がるように見えました。振り返ると、東側の山の稜線をなぞるように、淡いオレンジ色の光の筋が細く浮かび上がっています。「日の出だわ」「いよいよだな」 和弥さんも振り返り、力を込めて言いました。日の出を見るつもりでここに来たのでしょうか。しかし、ここからでは高い山が邪魔をして、か......
単語の意味
淡い(あわい)
稜線(りょうせん)
景色(けしき)
淡い・・・味や色や香りなどが薄い。光や形がぼんやりしている。
稜線・・・連なった山を遠くから見たときの、ある山の頂上と隣の山の頂上を結ぶ、一番高い部分の線。尾根(おね)の線。
景色・・・風景。眺め。とくに、自然の眺め。
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白紫色に華やぎ始めた朝の光線
岡本かの子 / 河明り
ちょうど山の向う側にまだ昇らぬ朝日があり、山の頂上線は異常に強い光を含んで、くっきりその傾斜を空の中に印していた。
野間宏 / 第三十六号「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
鹿児島湾がきらきらと光るのが見える。そしてその後ろに九州の山々が朝日を浴びつつ、緑の色に塗られていく。
百田尚樹「永遠の0」に収録 amazon
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「地上・陸地」カテゴリからランダム5
水と空との閉じ目
有島武郎 / 生まれいずる悩み
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
夜が死人のように静まりかえる
志賀 直哉 / 志賀直哉短篇集(剃刀) amazon
しだいにこみ上げてくる笑いのような茜色
安部 公房 / 他人の顔 amazon
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翌日は果していい天気だった。ジリジリと照りつけられる一日が 想われるような朝だった。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
木洩れ日がまるで地肌を豹の皮のように美しくしている
堀 辰雄 / 風立ちぬ・美しい村 amazon
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