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私は女ながらつくづくこの娘に見惚みほれた。棕櫚の葉かげの南洋蔓草の花を見詰めて、ひそかに息をめるような娘の全体は、新様式な情熱の姿とでも云おうか。この娘は、何かしきりに心に思い屈している――と私は娘に対する私の心理の働き方がだんだん複雑になるのを感じた。
岡本かの子 / 河明り ページ位置:26% 作品を確認(青空文庫)
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好奇心・興味を示す 見とれる・うっとり見入る
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前後の文章を含んだ引用
......的の線が立ちのぼっては消え、また立ち騰っているように感じられる。悠揚と引かれたまゆに左の上鬢うわびんからき出した洋髪の波の先が掛り、いかにも適確で聡明そうめいに娘を見せている。  私は女ながらつくづくこの娘に見惚みほれた。棕櫚の葉かげの南洋蔓草の花を見詰めて、ひそかに息をめるような娘の全体は、新様式な情熱の姿とでも云おうか。この娘は、何かしきりに心に思い屈している――と私は娘に対する私の心理の働き方がだんだん複雑になるのを感じた。私はいくらか胸が弾むようなのを紛らすために、庭の天井を見上げた。硝子ガラスは湯気で曇っているが、飛白かすり目にその曇りをはじいては消え、また撥く微点を認めた。みぞれが降っているの......
単語の意味
見惚れる(みほれる・みとれる)
様式(ようしき)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
情熱(じょうねつ)
見惚れる・・・あるものに心引かれて、ぼーっと見る。素敵なものに我を忘れて見入る。見とれる。
様式・・・人種や時代などが同じもの同士の間で、共通する様子ややり方。スタイル。
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
情熱・・・感情が熱を持っている心理状態。燃え上がるような激しい感情。ある目標や物事に向かって忍耐強くいちずに打ち込むさま。また、そういう気持ち。熱情(ねつじょう)。
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生垣の続く、長い一本道を せき人名 は一度も振り返らず、だんだんに遠ざかって行った。
志賀 直哉 / 雨蛙「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
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