風が(葉の落ちた)ケヤキの枝のあいだを、鋭い音を立てて抜けていった。絶望を知った人の歯の隙間から出て行く酷薄な息のように。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 作品を確認(amazon)
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風の音
草木のざわめき
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単語の意味
酷薄・刻薄(こくはく)
酷薄・刻薄・・・残酷で薄情なこと。思いやりがなく、残忍なことも平気でするさま。
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梢の悲鳴が渦巻く白い闇の奥で甲高く鳴る
日野 啓三 / 抱擁 amazon
風が吹くと庭の草が一面、ささやくようにかさかさと揺れた。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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鞭で宙を切るような鋭い汽笛
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
俺は、「さらばピアノよ」の途中、さまざまな感情と共に駆け出すようなクレッシェンドのかかったメロディが好きだった。そこのメロディを聴いていると、今までの思い出を存分に染み込ませてずっしりと濡れた心が、やさしく絞られるような気持ちになる。
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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処女の眸(ひとみ)を見開いたような野薔薇
島崎 藤村 / 三人の訪問者 amazon
風が吹くたびに枝が揺れて、花粉が黄色い霧みたいにバサーッ、バサーッと
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
芒 の群が遅い午後の光に銀色の穂を輝かせた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
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