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信じられるはずもなく、私の瞳は凍りつき、受話器が瞬間、ぐんと遠ざかった。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 ページ位置:2% 作品を確認(amazon)
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感覚が麻痺する
音が消える・聞こえなくなる
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......殺されたんだ。」 私にはわからなかった。私には、わからない。黙って息をのむ私に、雄一は本当に話したくなさそうに少しずつ、えり子さんの死を語りはじめた。 ますます信じられるはずもなく、私の瞳は凍りつき、受話器が瞬間、ぐんと遠ざかった。「それは……いつ? 今、さっきのことなの?」 私は自分のどこから声が出ているのか、なにをしゃべっているのか、よくわからないままそうたずねていた。「……いやずいぶ......
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感覚が麻痺するの表現・描写・類語(驚きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
波の音も星のまたたきも、夢の中の出来事のように、君の知覚の遠い遠い末梢 に、感ぜられるともなく感ぜられるばかりだった。すべての現象がてんでんばらばらに互いの連絡なく散らばってしまった。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
不思議なしびれはどんどん深まって行く。波の音なども少しずつかすかになって、耳にはいったりはいらなかったりする。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
目の前で沙里が喋り続けているのだが、その声が聞こえない。みんなが口々に何か言っているのだが、まるでみんな溺れているように、その口がパクパクと動いているだけにしか見えない。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
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音が消える・聞こえなくなるの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
非常笛が鳴り響いた。そして引きつけた赤ン坊のように途切れて、また鳴りひびいた。
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
すべてが一瞬無音になったあと、私も隆大も固唾を呑んで言葉を発しないから、となりのテーブルや離れたテーブルから女の子の笑い声や話し声が耳に入ってくる。
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
サイレンの音が山々にしみこんで消える
西木 正明 / 『幸福』行最終列車 amazon
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「音の響き」カテゴリからランダム5
カンカン、キンキン、カンコンキン。優雅とは言えない金属音が、日暮れの山にこだまする。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
看板が転んだような大きな音
伊集院 静 / 三年坂 amazon
「驚き」カテゴリからランダム5
少女は銀目の猫のように碧い眼をみはって
森田 たま / もめん随筆 amazon
「気分が晴れない・落ち込む」カテゴリからランダム5
ずっと消えることなく心に掛かっていた鬱屈の霧
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
顔にほんの少し深い影が落ちている
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
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