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(月夜に振り向く)月光がその人の高い鼻を滑りました。
梶井基次郎 / Kの昇天――或はKの溺死 ページ位置:35% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
振り向く・後ろを見る
月の光・月明かり
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前後の文章を含んだ引用
......でした。 最初の言葉でその人は私の方を振り向きました。「のっぺらぽー」そんなことを不知不識 の間に思っていましたので、それは私にとって非常に怖ろしい瞬間でした。 月光がその人の高い鼻を滑りました。私はその人の深い瞳を見ました。と、その顔は、なにか極 まり悪気な貌に変わってゆきました。 「なんでもないんです」 澄んだ声でした。そして微笑がその口のあたりに漾 いま......
単語の意味
月光(げっこう)
月光・・・月の光。
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振り向く・後ろを見るの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
ハイヒールの 踵 を軸にしてゆっくりと身体の向きを変え
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
あとを追ってくる子供を気にするようにして祐一が何度も振り返りながら歩き出す。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
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月の光・月明かりの表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
森の柏の静まった葉波は一斉に濡れた銀の鱗 のように輝き出した。
横光利一 / 日輪
月の光が川面にちらちらと動いて編み針のように入り交じる
ジュール・ルナール / にんじん amazon
(月は)ためらうような光を地上に落としている
藤沢 周平 / 麦屋町昼下がり amazon
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「空・中空」カテゴリからランダム5
(赤い月)赤い月が墓地に出ていた。火のついた街では氷を削るような音がしている。
林芙美子 / 新版 放浪記
森の上部の線のあたりが暗く、それに比べて空が明るくなって月が後の森を出てその半月形の一部を森の上に現わすと、辺りの松や熊笹や穂のある雑草の上に、冷気の層が、音をたてて下りてくるかのように思われた。
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
胸から腕までを乾布摩擦した。後がヒリヒリするくらいのこすり方だった。
本間千枝子 / 下町と山の手の間「父のいる食卓」に収録 amazon
体を震わせて泣きつづけ
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
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