枝を踏むことになり、それが音を立てた。地面の整体でもするような、ぽきぽきという音は小気味良く
伊坂 幸太郎 / アイネクライネナハトムジーク ページ位置:76% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
足音・靴音
枝
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......いた相手に拳を振ったが、空振りになった。 ほかの者たちが囃して笑うものだから、佐藤は義憤に駆られ、「おい」と声を出していた。どうにでもなれ、の思いで大股で進むと枝を踏むことになり、それが音を立てた。地面の整体でもするような、ぽきぽきという音は小気味良く、少年たちをぎょっとさせるのには十分だった。 彼らは、大人に見つかった、という表情になる。「おまえたち、どこの中学校だよ」と自分が中学生の頃に他校の不良に言われ......
単語の意味
小気味良い(こきみよい)
小気味良い・・・動きや手段などが鮮やかで気持ちがよい。リズミカルで爽快。
ここに意味を表示
足音・靴音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
「オーイ起きろ起きろ!」と大勢の足音がして、麦ふみのように地ひびきが頭にひびく。
林芙美子 / 新版 放浪記
ばたばたっと附近から雁 のように立った跫音
吉川英治 / 無宿人国記
このカテゴリを全部見る
枝の表現・描写・類語(植物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(樫の木の)連続した枝は一枚の霞網のように手入れされ
打木村治 / トルストイ・サロン
木斛(もっこく(木の一種))が風を孕(はら)んで枝先を魚の尾のように動かす
高樹 のぶ子 / 光抱く友よ amazon
ひとの股の形をした枝
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
幹の中途からいきなり八方へ炸裂したように、苛立たしさ剥き出しの枝
古井 由吉 / 弟「古井由吉自撰作品 2 水/櫛の火 (古井由吉自撰作品【全8巻】)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「音の響き」カテゴリからランダム5
大声が食堂の壁に反響して四方から耳を叩いた。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
その気味の悪い静けさは、死人の呼吸も聞えるかと疑われるくらい
夢野久作 / ドグラ・マグラ
「歩く・歩き方」カテゴリからランダム5
ズンズンお歩きになりましたが、そのおみ足の早かった事……まるで物に取り憑 かれたようで、平生 とまるで違うておりました。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
急ぎ足で一直線に歩き去って行く
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
「植物」カテゴリからランダム5
空が白んで椰子の葉が梢に影絵のように見える
今 日出海 / 天皇の帽子 amazon
赤と白との石竹の花が、漲(みなぎ)った灯(あかり)を吸うているように目立って見えた。
鈴木 三重吉 / 桑の実 amazon
青さが鮮やかで、まるで巨大な霧の粒のように咲く紫陽花
曽野 綾子 / 夫婦の情景 amazon
赤や黄の数珠玉(じゅずだま)みてえな実
森 敦 / 初真桑「月山・鳥海山 (文春文庫 も 2-1)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
音の響き の表現の一覧
歩く・歩き方 の表現の一覧
植物 の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ