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鬱蒼たる森

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単語の意味

鬱蒼・鬱葱（うっそう）

鬱蒼・鬱葱・・・草木が薄暗くなるほどたくさん茂っているさま。

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森林・ジャングルの表現・描写・類語（地上・陸地のカテゴリ）の一覧ランダム５

巨大な苔むした木々が鬱蒼（うっそう）と茂る

いびつに切り拓かれた円味のある土地を椰子の林が黒く取巻いている。截（き）り立ったような梢（こずえ）は葉を参差（しんし）していて、井戸の底にいるような位置の私には、草荵（くさしのぶ）の生えた井の口を遙かに覗（のぞ）き上げている趣であった。　その狭い井の口から広大に眺められる今宵（こよい）の空の、何と色濃いことであろう。それを仰いでいると、情熱の藍壺（あいつぼ）に面を浸し、瑠璃色（るりいろ）の接吻（せっぷん）で苦しく唇を閉じられているようである。夜を一つの大きな眼とすれば、これはその見詰（みつ）める瞳（ひとみ）である。気を取り紛らす燦々（さんさん）たる星がなければ、永くはその凝澄（こりすま）した注視に堪えないだろう。

岡本かの子 / 河明り関連カテ夜空森林・ジャングル崖・谷・断崖絶壁塔・高層建築物

燃え上るような緑の森

森林全体が吠えるような悲鳴をあげ、降りそそぐ水しぶきにけむってしまった。

北杜夫 / 牧神の午後　amazon関連カテ森林・ジャングル大雨・土砂降り・豪雨

木立が密生していて、どこからも日は差し込んでこない

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人を隠すぐらい生い茂る

竹藪に囲まれたこの一劃だけは、厚いガラスで囲われたようにもの静かである。

石坂洋次郎 / 山のかなたに　amazon

この辺は藪（やぶ）がありますので、春の末からもう蚊が出ます

岡本かの子 / 母子叙情関連カテ蚊・ハエ草むら・茂み晩春・初夏

滴るばかりの濃い緑

長い冬に踏みしだかれた枯れ草が、寝そべったままで風に吹き殴られる

中島みゆき / 泣かないで・女歌(おんなうた)　amazon

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「地上・陸地」カテゴリからランダム５

空は深い海のように碧く、ひろびろと地平のかなたまで遠くはるかに、おなじみどりに澄んでいる。

森田たま / 菜園随筆　amazon関連カテ空・青空地平線・水平線

山脈は低くなり丘と谷が錯綜して来た。磯波いそなみのようにまくれ返った頂上を並べた低い丘が、海岸方面に連り、道はその裏側を廻った。

大岡昇平「野火（新潮文庫）」に収録　amazon

グラッとくるような迫力のある眺め

獣のようにうずくまる岩かげに体をかくし

遠藤周作「沈黙（新潮文庫）」に収録　amazon

吹雪（ふぶき）の間からまっ黒に天までそそり立つ断崕（だんがい）

有島武郎 / 生まれいずる悩み

「植物」カテゴリからランダム５

旅館の中庭に、萩が絵のように咲き乱れていた。

田山花袋 / 蒲団　amazon関連カテ花旅館・ホテル

杉がささめくような、枝の揺れる音

関連カテ草木のざわめき

草木が青々と芽をだす

花片はことごとく紙片のようによれよれになって

佐藤春夫 / 田園の憂鬱　amazon

青葉の茂りがうっとうしいまでに篭る

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