TOP > 風景表現 > 時間帯(朝・昼・夜) > 夕方
町の六時は明るいけれど、 山間 の集落は森に遮られて太陽の最後の光が届かない。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 ページ位置:2% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
夕方
町並み・集落
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......つのも忘れて。 秋の、夜、だった時間帯が、だんだん狭く限られていく。秋といっても九月、九月は上旬。夜といってもまだ入り口の、湿度の低い、晴れた夕方の午後六時頃。町の六時は明るいけれど、山間の集落は森に遮られて太陽の最後の光が届かない。夜になるのを待って活動を始める山の生きものたちが、すぐその辺りで息を潜めている気配がある。静かで、あたたかな、深さを含んだ音。そういう音がピアノから零れてくる。......
ここに意味を表示
夕方の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(夕方、)白い鳩が五六羽 忙しそうに飛び廻っている。そして陽を受けた羽根が桃色にキラキラと光る。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
北の空はまだ晴れ間があるけれども南は既に夕暮の雲が重なりはじめている。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
まだ昼間の光の名残が漂っている。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
町並み・集落の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
帯のように、一筋の道は挟んで左右に家が並ぶ
山本 周五郎 / やぶからし amazon
たち並ぶ家々の軒並がくっきり影絵のように浮かび上がる
山崎 豊子 / 暖簾 amazon
このカテゴリを全部見る
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
空が白み、乳白色の朝がたのつめたい空気がこの小屋にしのびこみます。《…略…》やがて朝の光がやっと板と板との 隙間 からさしこんできました。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
その白い羽根がある瞬間には明るく、ある瞬間には暗く見えだすと、長い北国の夜もようやく明け離れて行こうとするのだ。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
昼間の日のほとぼりがまだ斑 らに道に残っている
梶井基次郎 / 冬の蠅
「地上・陸地」カテゴリからランダム5
麦畠がある。風が来ると、緑の波のように動揺する。
島崎 藤村 / 千曲川のスケッチ amazon
同じカテゴリの表現一覧
時間帯(朝・昼・夜) の表現の一覧
地上・陸地 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ