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ひっそりと立つ小さな五輪の石塔が、 薄墨 に溶け夜の闇に消えてゆく
向田邦子 / かわうそ「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 ページ位置:5% 作品を確認(amazon)
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日の入り・日没
庭・縁側・ベランダ
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......である。宅次は勤めが終わると真直ぐうちへ帰り、縁側に坐って一服やりながら庭を眺めるのが毎日のきまりになっていた。 暦をめくるように、季節で貌を変える庭木や下草、ひっそりと立つ小さな五輪の石塔が、薄墨に溶け夜の闇に消えてゆくのを見ていると、一時間半の通勤も苦に思えなかった。文書課長という、出世コースからはずれた椅子も腹が立たなかった。おれの本当の椅子は、この縁側だという気がしていた......
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日の入り・日没の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
飯盒を火にかけて番をしていた。火が彼の顔を明るく照し出すほど、いつかあたりは暗くなっていた。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
窓の外の風景が次第に蒼ざめた空気のなかへ没してゆく
梶井基次郎 / 冬の日
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日はうららかに川面を射て、八畳の座敷は燃えるように照った。
谷崎 潤一郎 / 刺青「刺青・秘密 (新潮文庫)」に収録 amazon
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
太陽は向うの丘に隠れ、頂上に並んだ樹の間から、光線が 縞 をなして 迸った。空に残った雲だけ、まだ金色に光っていた。我々は 暫く光る雲に照されていた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
朝陽が無数の小石の陰影を際立たせる。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
空を見上げると赤と紫が妙に美しく混ざり、この空とおなじような色のビー玉を子供のころに持っていたことを思い出した。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
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