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天岩戸に、天照が隠れちまったのと一緒だな。渉が寝たきりだから、こっちの世界は真っ暗だ。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル ページ位置:87% 作品を確認(amazon)
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患者・病人・けが人
昏睡状態・意識が無い
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前後の文章を含んだ引用
......うね」 内心では、にやついていた。屋上から落下した子供の、あの、事態が理解できず、漠然とした恐怖に戸惑っている表情が思い出された。 男はさらにむすっと答える。「天岩戸に、天照が隠れちまったのと一緒だな。渉が寝たきりだから、こっちの世界は真っ暗だ。早く、誰か踊って、みんなで笑って、渉を呼び戻さねえと本当に真っ暗で、最悪だよ」 王子は失笑を漏らしそうになる。真っ暗なのはあなただけで、僕はちっとも困っていない......
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患者・病人・けが人の表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
何本もの管を体に通され、その身はベッドに囚われて
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
四五日経つともうすっかり痩せてしまった。
梶井基次郎 / のんきな患者
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昏睡状態・意識が無いの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
明け方から大きないびきをかき始めて、それから一度も目を開かない
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
(頭蓋骨の内側には、)いったいどんな姿かたちをした意識が身を潜めているのだろう。それともそこにはもう何ひとつ残されていないのだろうか。見捨てられた家屋のように、家財や器具は残らず運び去られ、かつて住んでいた人々は気配も残さず消え失せてしまったのだろうか。しかしもしそうだとしても、その壁や天井には、時々の記憶や光景が焼き付けられているはずだ。長い時間によって培われたものは、それほどあっけなく無の中に吸い込まれたりはしない。父親はこの海辺の療養所の簡素なベッドに横たわりながら、同時に内奥にある空き屋のひっそりとした暗闇の中で、余人の目には映らない光景や記憶に囲まれているのかもしれない。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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「人の印象」カテゴリからランダム5
そこに写っている三つばかりの幼児の面影から、アトリエに眠っていた少女の印象をたぐり出そうとするのであったが《…略…》どうにもつなぎ合せようのないはめ絵のように、ぴったりしないのであった。
横山 美智子 / R夫人のサロン「静かなる奔流 (1947年)」に収録 amazon
乾物みたような姿
夢野久作 / ドグラ・マグラ
少しだけ色黒で、目がつり上がっていて、体が小さい。松岡きっこを縮めたような……と言うと本人は怒るんだが、そういう感じだ。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
「健康・体調・病気」カテゴリからランダム5
まるで自分自身の背筋を蛇の肌で 撫でられたような 悪寒 を覚えた
阿刀田 高 / 来訪者「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
頬のところが切れて血が出ていたが、それほど重い傷にも見えない。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
完全に寝たきりになった重竜は、表面的な機能障害よりも、更に深い部分の衰亡が著しかった。二度目の発作と同時に、重竜は急激に言葉を失っていった。失語症であった。医者はまだまだ症状の悪くなっていくことを告げ、もはや回復の困難なことをほのめかした。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
塩菜のようにぐったりしていた。
野間 宏 / 真空地帯 amazon
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