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せき人名 は少しも口を 利かず、賛次郎のいるさえ意識しないように、ぼんやり遠い一点を見つめて歩いていた。その様子が賛次郎には何か せき がそこに或る 幻影 を認め、それを見つめることから気の遠くなるような 陶酔 を感じているのではないかしらという気がふとして来た。打ち砕かれた淋しさの不機嫌としてはあまりにその眼は何かを 夢見ていた。いかにも甘い夢だ。それに酔う一種の 喪心 状態に思われた。
志賀 直哉 / 雨蛙「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 ページ位置:70% 作品を確認(amazon)
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うっとり・心奪われた表情 上の空・心ここにあらず
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......を曳き、二人は肩を並べて歩いた。熟れ切った稲の香が強く鼻へ来る。足元からうるさく稲子が飛び立った。逃げまどった一疋がせきの肩に止り、暫く二人の道連れになった。 せきは少しも口を利かず、賛次郎のいるさえ意識しないように、ぼんやり遠い一点を見つめて歩いていた。その様子が賛次郎には何かせきがそこに或る幻影を認め、それを見つめることから気の遠くなるような陶酔を感じているのではないかしらという気がふとして来た。打ち砕かれた淋しさの不機嫌としてはあまりにその眼は何かを夢見ていた。いかにも甘い夢だ。それに酔う一種の喪心状態に思われた。賛次郎には変にはっきりとせきのその心持が映って来た。彼は思わず頰に血の昇るのを感じた。胸の動悸を聴いた。力に溢れ切ったようなと言われるGと、この美しい肉付のせき......
単語の意味
陶酔(とうすい)
陶酔・・・気持ちよく酔うこと。心を奪われてうっとりと気持ちのいいこと。
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酒に酔えば泣きじょうこ
林芙美子 / 新版 放浪記
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