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月明りがくっきりと差し入り、黄ばんだ 漆喰 の壁には、ステンドグラスの七色の光が、幻燈のような紋様を描いていた。
浅田次郎 / 鉄道員(ぽっぽや)「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 ページ位置:48% 作品を確認(amazon)
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月の光・月明かり
室内に差し込む光
ステンドグラス
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前後の文章を含んだ引用
......嵌まるで、急ぐんでないよ」 少女は舞うように何度も振り返りながら改札を駆け抜けた。「こら、走るんでないってば」 待合室に戻ると、少女の姿はもうどこにもなかった。月明りがくっきりと差し入り、黄ばんだ漆喰の壁には、ステンドグラスの七色の光が、幻燈のような紋様を描いていた。 扉を軋ませて仙次が寝呆けまなこの顔を覗かせた。「なんだね乙さん。まだ暗いでないの――やあ、十二時。寝入りっぱなでないかい」 仙次は柱時計を振り返って、大きなあ......
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月の光・月明かりの表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
月の光のとどかぬ暗い細い家の路地から小さい白い犬が飛び出して来て急に月光の下に出て来たのできらりと光ったように見え
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
葉子の心は月の光で清められたかと見えた。
有島武郎 / 或る女
月の光が川面にちらちらと動いて編み針のように入り交じる
ジュール・ルナール / にんじん amazon
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室内に差し込む光の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
時刻は昼らしく、天井の明かりからまっすぐに日が差し込んでいた。光は何本かの太い柱となって床から直立し、その中で細かな塵が舞っているのが見えた。その光の柱は刃物で切り取られたようにくっきりと鋭角的で、南国の太陽の激しさを部屋の中に送り込んでいた。光のない部分は暗く冷やかだった。そのさまあまりにも対照的だった。まるで海底にいるみたいだな、と僕は思った。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
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ステンドグラスの表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
表の光を透かして色鮮やかに浮かび上がる泰山木と大きな白い花
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 amazon
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「空・中空」カテゴリからランダム5
どこまでも寡黙に、頑なな石の心をもって天空のその場所に腰を据えていた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
「室内のようす」カテゴリからランダム5
ナスは、おどろいたことに、小さい小さい鉢で作ったのに、八百屋さんで売っているナスより大きくみずみずしいのができた。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
「晴れ・曇り」カテゴリからランダム5
外に出ると夜道は雨上がりで黒く光っていた
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
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