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目を閉じるといろいろな音が聞こえてきた。博士のいびき、毛布の衣擦れ、氷の溶ける気配、ルートの寝言、ソファーの軋み。二人の発する音たちは、発熱のアクシデントを忘れさせ、私を安堵させ、眠りに導いてくれた。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:54% 作品を確認(amazon)
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時間を長く感じる・一瞬が長い
就寝前に聞こえる音
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前後の文章を含んだ引用
......った。カーテンの隙間から差し込む月の明かりが、床に長くのびていた。野球を観たのが遠い昔の出来事のように感じられた。 私の左側に博士が、右側にルートが眠っていた。目を閉じるといろいろな音が聞こえてきた。博士のいびき、毛布の衣擦れ、氷の溶ける気配、ルートの寝言、ソファーの軋み。二人の発する音たちは、発熱のアクシデントを忘れさせ、私を安堵させ、眠りに導いてくれた。 次の朝、ルートは博士が目覚める前に起き、アパートへ寄って教科書を揃え、友だちに返すタイガースのメガホンを持って学校へ行った。博士は朝になって心持ち顔の火照りは......
単語の意味
安堵(あんど)
安堵・・・安心すること。心配事がなくなって緊張から解放されること。
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時間を長く感じる・一瞬が長いの表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
一秒のうちに数分が過ぎ去った奇妙な感覚。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
早く結果が知りたい。一刻も早く名簿を調べたいのだが、彼の前には、乗車前と列車中と都合十六時間の長い時間が意地悪く拒んでいた。《…略…》焦燥と、睡眠の十六時間がようやくに経過した。緩慢な、もどかしい経過であった。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
僕は時計に目をやった。まだ一分と五秒しか経っていない。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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就寝前に聞こえる音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
私は風邪をひいた時の小さな子供のように、みんなの声をぼんやりと幸福に聞いていた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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目覚めは突然だった。 電気をつけるように、ぱちり、と目が覚めた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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有島武郎 / 或る女
落ちつかない不安が、創口の血のように滲み出して来た。
林 芙美子 / 耳輪のついた馬「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon
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動きが素早いせいで 輪郭 がチラチラとし、いくら目を凝らしても焦点が定まりにくかった。
小川 洋子 / 先回りローバ「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
猫のようにすばやく
宮沢賢治 / セロ弾きのゴーシュ
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私は窓に凭 れて、しみじみと大きいあくびをした。
林芙美子 / 新版 放浪記
湯あたりにも似た倦怠感。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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