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窓の外を夕方のオレンジに満ちた風景が雑然と流れてゆく。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 ページ位置:83% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
夕方
車窓からの風景
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前後の文章を含んだ引用
......思ったわ、きっと。タクシーをつかまえ、私は家へ向かった。祈るような、どきどきした恐ろしい気持ちがすっかり私をとらえて、私は息もろくにできないくらいはやっていた。窓の外を夕方のオレンジに満ちた風景が雑然と流れてゆく。私は、お金を払った状態のままで財布を強く握りしめていた。 マンションの階段を駆け上がり、カギを取り出してがちゃがちゃ回して、私ははあはあ息をついて部屋へ駆け込ん......
単語の意味
雑然(ざつぜん)
風景(ふうけい)
雑然・・・いろいろなものが交じり合って整ってないさま。「然」は他の語の後ろに付いて、状態をあらわす字。
風景・・・自然の景色。目の前に広がる眺め。その場の情景。
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夕方の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
既に橋のたもとにはすっかり夕暮の色が下りていた。
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
暮色に包まれて黒ずんでいく競技場
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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車窓からの風景の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
電車はゆっくり走り出した。知っているネオンが次々に走り去っていった。
吉本 ばなな / 新婚さん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
車が、走り出す。街がすべり出す。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
田畑の上を、電信柱や人や森が、スイ、スイ、来ては飛び去る。
宮本百合子 / 伸子
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「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
紫色の朝まだきは、張りつめていた心に冷たい憂愁をもたらす
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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北斗の拳の世界観さながらに、瓦礫の荒野と化した街
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
王冠とも細の襞ともみえる天山山脈
竹西 寛子 / 長城の風 amazon
一つの丘があった。両側を細い支流に区切られて独立し、芒が馬の 鬣 のように、頂上まで 匍 い上っていた。その形を私は 何故か女陰に似ていると思った。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
「乗り物」カテゴリからランダム5
電車はブレーキの余韻を残して停車し、大きなため息をついたかと思うと扉を開きました
原田宗典 / しょうがない人 amazon
二三回乗っているうちにペタルが足について来て、するするとハンドルでかじが取れるようになった。
林芙美子 / 新版 放浪記
赤ん坊が口唇で遊ぶときのプリプリと鳴らすようなエンジン音
伊集院 静 / 三年坂 amazon
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