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自分が描いた画を褒められると、その言葉が耳の中で溶ける。《…略…》褒めてくれた桜(人名)の声だけが、ミルクティーの中に落とした角砂糖のように溶けて耳の中に沈殿している。
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:0% 作品を確認(amazon)
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僕は魔法が使えない 自分が描いた画を褒められると、その言葉が耳の中で溶ける。「新くんが描いた人物画って、絵の中の人が生きてるみたいに見えるんだよね」 甘い声でそんなことを言いながら俺のアパートの中をころころと転がっていた桜は、今では俺の顔を見ようともしない。そう褒めてくれた桜の声だけが、ミルクティーの中に落とした角砂糖のように溶けて耳の中に沈殿している。桜は、今となってはもう、俺から授業プリントさえも受け取ろうとしない。 ジーンズの中で、足がじっとりと汗をまとっているのがわかる。さっきまでここは日陰だったのに、ふと気がついたら陽なたに変わっていた。てらてらと太陽から溶け出てきたような陽射しが、黒鉛と汗で汚れたキャンバスを橙色に染めている。 きっしり......
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ほめる・絶賛・賞賛の表現・描写・類語(喜びのカテゴリ)の一覧 ランダム5
夏目漱石 / 吾輩は猫である
巨大なホールでやったかのような拍手と 喝采 が彼女を包んだ。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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耳に残る・音声を覚えているの表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
光代はうっすらと積もった雪に足跡をつけながら、通りの向こうのコンビニへ向かった。《…略…》「あんたの気持ちだけで、その人のこと縛りつけたらいけんやろ」 たった今、珠代に言われた言葉が、地面に残る足跡と一緒についてくる。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
ざわめきが、ぱたりと潮騒を聞かなくなった後の空虚のように耳もとに残る
島尾 敏雄 / 出孤島記 amazon
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「喜び」カテゴリからランダム5
この部屋は表彰したいぐらい、風の通りがいい
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 amazon
「好き」カテゴリからランダム5
「満足を伝える」カテゴリからランダム5
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ミュウは世界の果てを吹く風のような深いため息をついた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
本当の言葉って沁み込むんだ。 大地の上で融けた一片の雪のように静かに沁み込んでいくものなのだ。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 amazon
「記憶」カテゴリからランダム5
最初は五秒あれば思い出せたのに、それが十秒になり三十秒になり一分になる。まるで夕暮の影のようにそれはどんどん長くなる。そしておそらくやがては夕闇の中に吸いこまれてしまう
村上春樹 / ノルウェイの森 amazon
ナツ先輩の声が耳の中でくるりと転がる。
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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