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耐えられないほどの眠気に襲われて、邦彦はとぼとぼ道を戻って行った。ポケットに両手を突っ込んだまま、道端に落ちていた 空 缶 を 蹴った。空缶の転がっていく音が響いた。それはからからといつまでも邦彦の心の中で鳴った。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 ページ位置:72% 作品を確認(amazon)
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夜明け
眠たい・眠気
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前後の文章を含んだ引用
......すっと笑って、やって来たタクシーに手を振った。 邦彦はさとみの乗ったタクシーが走り去って行くのを、いつまでも見つめていた。朝陽がビルの屋根を黄色く輝かせていた。耐えられないほどの眠気に襲われて、邦彦はとぼとぼ道を戻って行った。ポケットに両手を突っ込んだまま、道端に落ちていた空缶を蹴った。空缶の転がっていく音が響いた。それはからからといつまでも邦彦の心の中で鳴った。八 朝から雨の降る寒い日だった。開店時にいちどきにやって来た客が去って一段落がついたころ、邦彦に電話がかかって来た。弘美だった。土曜日だったが、月に一度逢うこと......
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夜明けの表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
あと一時間で朝は突然気配を表し、それにいち早く気づいた鳥たちがうるさいほどに鳴き始めるだろう。
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 amazon
月影が空にはりつくような夜明け
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
空が白み、乳白色の朝がたのつめたい空気がこの小屋にしのびこみます。《…略…》やがて朝の光がやっと板と板との 隙間 からさしこんできました。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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眠たい・眠気の表現・描写・類語(睡眠・眠る・寝るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
衰えなくなった風雨の音が眠気を誘い出す
古井 由吉 / 聖 amazon
釘抜きで挟まれたように眠くなった。
石坂 洋次郎 / 石中先生行状記 amazon
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「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
ゆっくりと、天空は動く。月の光が薄闇に射してくる。
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
まだ淡い半月と、金星の甘い白。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
表に出ると、夜が明けかかって、街は紫色の膜に覆われて冷たく静まり返っていた。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
朝陽 はまだ姿を見せていなかったが、 鬱金色 のさざめきがすでに 川面 で 煌めいていた。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
子供の寝顔で眠っていた。
吉本 ばなな / とかげ「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
もう治まっていたはずの時差ボケが、急にぶり返したかのような、少しざらついた感触の眠気だった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
尋恵は寝入りばなに目を覚ました。一瞬、姑が呼んだのかなと寝ぼけた頭で考えたが、すぐにあり得ないことと気づいた。 上が騒がしい。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
スイッチをOFFにしたような眠り
吉本ばなな / 白河夜船 amazon
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