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(人けのない博物館に響く足音)そのカッタン、コットンいう響きが高い天井に反響し、一層退屈な、そして空虚な静けさを感じさせる。その辺に掛けられた古い掛け物の絵までが、変に押し黙って、まわりから じっ とこっちを見ているように謙作には感ぜられた。彼は親しみ 難い、何か冷たい気持でそわそわと急ぎ足にそれらの絵を見て廻った。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:44% 作品を確認(amazon)
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足音・靴音 閑散・人気(ひとけ)がない 博物館
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前後の文章を含んだ引用
......やった。制服を着た監視の一人が退屈そうにカッタン、コットン、カッタン、コットン、と故と靴で調子を取りながら腰の上に後手を組み、靴の爪先を見詰めながら歩いて来た。そのカッタン、コットンいう響きが高い天井に反響し、一層退屈な、そして空虚な静けさを感じさせる。その辺に掛けられた古い掛け物の絵までが、変に押し黙って、まわりから凝とこっちを見ているように謙作には感ぜられた。彼は親しみ難い、何か冷たい気持でそわそわと急ぎ足にそれらの絵を見て廻った。然しふと、如拙の瓢簞鮎魚図の前へ来て、それは日頃から親しみを持っていたものだけに暫く見ているうちにその絵の為に段々彼の気持は落ちついて来た。絵から何か話しかけて......
単語の意味
掛け物(かけもの)
辺・畔(ほとり)
足・脚・肢(あし)
急ぎ足(いそぎあし)
掛け物・・・部屋の壁や床の間に掛けるために描かれた絵や言葉。掛け軸。
辺・畔・・・1.すぐ近くの場所。近辺。そば。あたり。
2.陸地と水面が接しているところ。川や海などの水際。岸。きわ。
足・脚・肢・・・1.動物の胴体の下から左右に分かれて伸びている部分で、歩いたり体を支えるのに用いる部位。とくに、足首から下の部分をさすこともある。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
急ぎ足・・・急いでいる足どり。急いで歩くこと。早い歩調。早足(はやあし)。
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