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病める鶴のように長羅の胸の上に垂れていた。
横光利一 / 日輪 ページ位置:30% 作品を確認(青空文庫)
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項垂れる・うつむく・頭を垂れる
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前後の文章を含んだ引用
......訶和郎は剣を抜いて飛び出ようとした。 「待て、兄よ。」と香取はいって、訶和郎の腕を後へ引いた。 先達の松明は簀垣の前へ来かかった。美女の片頬は、松明の光りを受けて病める鶴のように長羅の胸の上に垂れていた。 訶和郎は剣 を握ったまま長羅の顔から美女の顔へ眼を流した。すると、憤怒 に燃えていた彼の顔は、次第に火を見る嬰児 の顔のように弛 んで来て口を解いた。そうして、彼の厚......
単語の意味
胸(むね)
鶴(つる)
鶴・・・1.ツル科の鳥の総称。足・嘴(くちばし)・首が長い大形の水鳥。日本には、秋にシベリアなどから渡ってくる。沼地や平原などに群棲。長生きするため、めでたい鳥とされている。
2.丹頂鶴(たんちょうづる)のこと。
2.丹頂鶴(たんちょうづる)のこと。
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胸で悲しみを感じるときの表現・描写・類語(悲しみのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(返ってくるはずのない父を待って)何台ものバスが過ぎた。乗客は次第に減って行った。一台をやりすごすたびに、恭一の心もうつろになって行った。からっぽのバスが来ると、胸もからっぽになった。
浅田次郎 / 角筈にて「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
彼の胸や腹のなかは、先ほどまでいっぱいつまっていた生ぬるい温度につつまれた期待や抵抗や欲望や不安などが、一挙にどこかへ退いて行ったため、全く空虚で、がらんどうで、空のブリキ缶がそこに入れられているかのようにも思っていた。
野間 宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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涙が目のふちまで来ている
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 amazon
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背中は汗びっしょり、脚の方へ汗が滴になって流れる。
林芙美子 / 新版 放浪記
黒い陰毛が汗で濡れて、朝露を受けた草のように光っている。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
乱れた髪がべったりと海藻のように、汗の滲んだ額にへばりつく
藤本 義一 / やさぐれ刑事 amazon
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おもちゃのような一家を構えた
岩野 泡鳴 / 耽溺 amazon
一目で内容が分かってしまうような心の貧しい女
高見 順 / 如何なる星の下に amazon
黒い受話器を持つ黒人の腕は、それと 繫 がっているかのように見える。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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草葉が霜にしおれるように、がくりと首をたれた。
森 鴎外 / 護持院原の敵討 amazon
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