日中は動かなかった空気が崩れ、 樹 々 の葉がやっと夕風に 爽やかな音をたてて鳴りだした
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:58% 作品を確認(amazon)
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草木のざわめき
微風・そよ風
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前後の文章を含んだ引用
......あの連中の住んでいる小屋、あの連中のまとっている襤褸と同じように、みすぼらしく、あわれだった。Ⅶ 二度目に井上筑後守と会ったのは、それから五日たった夕方である。日中は動かなかった空気が崩れ、樹々の葉がやっと夕風に爽やかな音をたてて鳴りだした時、彼は番人たちの詰所で筑後守と対坐させられた。通辞のほかには、奉行は誰も連れてはこなかった。司祭が番人と一緒に詰所に入った時、この奉行は、両手で大きな碗をかか......
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草木のざわめきの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
がさがさ笹にさわる音がして
伊藤左千夫 / 野菊の墓
植え込みが臆病な動物の群れのようにざわめく
宮部 みゆき / 我らが隣人の犯罪 amazon
風に木立の騒ぐ音が遠く水の流れのように聞えた。
島木 健作 / 第一義
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沢を伝う風がコテージの前にも爽やかにこぼれてくる。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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「音の響き」カテゴリからランダム5
その気味の悪い静けさは、死人の呼吸も聞えるかと疑われるくらい
夢野久作 / ドグラ・マグラ
(ブティックのBGM)時を 倦むようなチェロの音が、しめやかに流れていた。
浅田次郎 / 伽羅「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
「植物」カテゴリからランダム5
がさがさ笹にさわる音がして
伊藤左千夫 / 野菊の墓
(ひまわりが)偉人の頭のようじゃないか。
川端 康成 / 山の音 amazon
底の水苔を味噌汁のように煽(おだ)てて、幽かな色の、小さな鮒子がむらむらと浮き上る。
鈴木 三重吉 / 千鳥 amazon
「風」カテゴリからランダム5
黒い幌が風で僅かにしなる。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
氷のような冷たい風がぴゅうぴゅう吹き荒 んでいる
芥川龍之介 / 杜子春
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