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(山小屋の)窓の外には、夕焼けに染まる山々が遠くまで連なり、教会の鐘の音でも聞こえてきそうな荘厳な空気が漂っているようだった。
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 ページ位置:89% 作品を確認(amazon)
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夕方
絶景・美しい風景
登山・山登り
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前後の文章を含んだ引用
......うとは。断ることができない。「何の絵?」「倉田先輩」 希美子もまた同じ気持ちでいたのだと気が付いた。部屋に置いていたリュックから絵の道具を出して談話室に戻った。窓の外には、夕焼けに染まる山々が遠くまで連なり、教会の鐘の音でも聞こえてきそうな荘厳な空気が漂っているようだった。確かに、今描くべきは倉田先輩だと感じたけれど、人物画はそれほど得意ではない。 それでも、どうにか描いてみようと、倉田先輩の凜とした表情を頭に思い浮かべながら鉛筆......
単語の意味
荘厳(そうごん)
夕焼け(ゆうやけ)
荘厳・・・宗教的な建物や儀式などの雰囲気が、おごそかで立派なこと。落ち着いた雰囲気の中に近寄りがたい立派さを感じるさま。
夕焼け・・・大陽が沈む時、西の空が赤く染まったように見えること。太陽の光が、昼間より長い距離、空中を通って来るため、波長の短い青色の光は散乱し、波長の長い赤色や黄色の光だけが、地上に到達することで起こる現象。
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夕方の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
その時、夕暮れ特有の、風景が黄金色一色に染まる一瞬が訪れて、ユニフォームも二人の背中も空も風も、全部が色の底に沈み込んでいった。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
まだ日暮れには間があり、空には光がたっぷりと残っていた。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
(商店街は)日が傾いてきたせいもあってか、暗く寂しく見えます。
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
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絶景・美しい風景の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(山と、)下のところに在る藁葺 の草堂諸共 、一幅の絵になって
岡本かの子 / 東海道五十三次
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登山・山登りの表現・描写・類語(スポーツのカテゴリ)の一覧 ランダム5
身体を左右に振りながら登って行った。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
数メートルおきに岩にペンキで記された目印を頼りに山頂を目指さなければならない
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
山で飲むコーヒーは地上の十倍増しでおいしく感じる。
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
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「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
階下の台所から夕方の美味 しそうな匂いと音がしている。
林芙美子 / 新版 放浪記
太陽は入江の水平線へ朱 の一点となって没していった。
横光利一 / 日輪
「地上・陸地」カテゴリからランダム5
暑さによどみ、がっくり肩を落とした木造の家並み
安部 公房 / 第四間氷期 amazon
坂の上から見ると、坂は曲がっている。刀の切先のようである。
夏目 漱石 / 三四郎 amazon
「スポーツ」カテゴリからランダム5
(久しぶりのビリヤード)革箱から玉を出し、軽く突いてみた。キューを伝わって、 懐しい弾力が肩のつけ根まで響いてきた。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
芥川龍之介 / 芋粥
隣の台でナインボールに興じている若者が、渾身の力をこめてブレイク・ボールを撞き(つき)出す。乾いた破裂音があたりに満ち、小さな歓声が続く。
原田宗典 / ミズヒコのこと「しょうがない人」に収録 amazon
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