TOP > 感覚表現 > 光と影 > ランプ・手に持つ明かり
谿の底を提灯 が二つ三つ閑かな夜の挨拶を交しながらもつれて行く
梶井基次郎 / 冬の蠅 ページ位置:84% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
ランプ・手に持つ明かり
遠くの人
見下ろした風景
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......がら転変に富んだその夜を回想していた。三里はとっくに歩いたと思っているのにいくらしてもおしまいにならなかった山道や、谿 のなかに発電所が見えはじめ、しばらくすると谿の底を提灯 が二つ三つ閑かな夜の挨拶を交しながらもつれて行くのが見え、私はそれがおおかた村の人が温泉へはいりにゆく灯で、温泉はもう真近にちがいないと思い込み、元気を出したのにみごと当てがはずれたことや、やっと温泉に着いて......
ここに意味を表示
ランプ・手に持つ明かりの表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
吉川英治 / 治郎吉格子
夕顔の花のようなカンテラの灯
林芙美子 / 新版 放浪記
かたぶいた梟 の眼のような行燈
林芙美子 / 新版 放浪記
夜はランプのあかりだけが何よりのたよりだ うす暗いがそれは人情のやうになつかしい
田中 冬二 / 法師温泉「田中冬二全集〈第1巻〉詩 (1984年)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
遠くの人の表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
四階の図書室の窓から見える二人の背中は、心細いくらいに遠くはかない
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
四十メートルほども離れているので、その表情までは見極められない。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
見下ろした風景の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
見下ろすと、ホテルの脇のコンクリートの空間を、車が半円を描いて道路へすべり出して行く。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「地上・陸地」カテゴリからランダム5
(夜の家並み)やがてその辺に、チラチラと数えられるほどの燈火 がつく。
吉川英治 / 銀河まつり
「人の印象」カテゴリからランダム5
デパートは 混み合っていた。人いきれで汗ばむほどだった
向田邦子 / りんごの皮「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
皆から忘れられた骨董品の壺のようにそこに坐っている
小川 洋子 / 余白の愛 amazon
大人びた安定感があった。
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
「光と影」カテゴリからランダム5
懐中電灯代わりにスマフォのライトを点けた。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
パッと青味を帯びた懐中電燈の光が、鉄蓋の開き度合に従って、霧のように落ちて来た。
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
燈籠の笠がほんのり明るく闇を区切って、それと松の梢が昔の人の噂をしているような風情です。
井伏 鱒二 / 珍品堂主人 amazon
同じカテゴリの表現一覧
地上・陸地 の表現の一覧
人の印象 の表現の一覧
光と影 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ