TOP > 人物表現 > 体つき・体型・体全体の様子 > 痩せすぎた体形

TOP > 人物表現 > 人の印象 > 患者・病人・けが人

TOP > 人物表現 > 動作・仕草・クセ > 抱擁・抱き合う・抱きしめる


カテゴリ検索 単語の意味
娘の身体を、両腕に、抱き抑えた。ぼきっと、折れはせぬかと思われるほど、細い――痛々しい――人間の春は遠く去っている娘の肉体だった。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳 ページ位置:51% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
痩せすぎた体形 患者・病人・けが人 抱擁・抱き合う・抱きしめる
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......の手から離れて、二つほど醜く転がった。  すると、小屏風の蔭で、 「あれッ、お父様がッ」  雲霧は、はっと、飛びついて、 「しッ、静かにッ」  と、蒲団から刎ね上がった、娘の身体を、両腕に、抱き抑えた。ぼきっと、折れはせぬかと思われるほど、細い――痛々しい――人間の春は遠く去っている娘の肉体だった。 「騒ぐなッ、し、静かにしてくれ。――な、なにも驚くこたあねえよ。……もう俺ア、決して、決してあんな乱暴は」  必死に、爪を立ててもがく娘の口を、彼のが、ふたをして......
単語の意味
身体(しんたい)
肉体(にくたい)
身体・・・人のからだ。肉体。
肉体・・・肉から構成されている体。生きている人間の体。生身の体。
ここに意味を表示
痩せすぎた体形の表現・描写・類語(体つき・体型・体全体の様子のカテゴリ)の一覧 ランダム5
衣にも耐えそうもない痩せた体
吉川英治 / 八寒道中
このカテゴリを全部見る
患者・病人・けが人の表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
濡れた小鳥のように、ひっそりとまたベッドに戻ってきた。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon関連カテ患者・病人・けが人元気がない人
(入院中の爺さんをお見舞いに来て爺さんに怒鳴られて)老婦人は顔を伏せてちぢこまっているが、別にしょんぼりしている様子でもない。四十年も五十年もこの調子でどなりつけられてきて、何も感じなくなっているのだろう。《…略…》 (婆さんが言う)「すみませんねえ。うるさい、きたない年寄りで……」 テーブルの下の棚から、やっと「突き匙」が出てきたときには、吉田老は怒り過ぎたのか、いささかぐったりとしていた。姿勢をしゃんと正さず、半分起きた状態で果物を口に運ぶために、喉仏から鎖骨のあたりに果汁がぼたぼたこぼれ落ちる。婆さんはそれを見て、またしきりに〝きたない〟〝きたない〟と繰り返すのだった。 最初のうち、おれはこの老夫婦の会話をほほえましく聞いていたのだ。昔ながらの封建的だが駄々っ子のような亭主と忍従型の老妻とのやりとりとして。 誤算だった。 婆さんの顔は、押さえきれない喜びに輝いていた。 婆さんは、いまやじっくりと復讐を楽しんでいるのだった。愚鈍を装って、傲慢な夫の神経に、一本一本細い針を突き立てている。ののしられ、婢(はしため)あつかいされ続けたこの半世紀の間、婆さんはじっとこの日を待ち続けて耐えてきたのだろう。いまや、吉田老に残された武器は、どなり慣れた口だけだ。それも所詮は空砲だ。婆さんはいま、案山子の正体を知ったカラスになって、じわじわと一本足の吉田老に近づいていくのだった。
中島 らも / 今夜、すベてのバーで amazon関連カテ復讐・仕返し・見返す患者・病人・けが人夫婦
このカテゴリを全部見る
抱擁・抱き合う・抱きしめるの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「体つき・体型・体全体の様子」カテゴリからランダム5
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
「人の印象」カテゴリからランダム5
「健康・体調・病気」カテゴリからランダム5
カテゴリ検索 単語の意味
同じカテゴリの表現一覧
体つき・体型・体全体の様子 の表現の一覧 
動作・仕草・クセ の表現の一覧 
人の印象 の表現の一覧 
健康・体調・病気 の表現の一覧 
人物表現 大カテゴリ
表現の大区分