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谷窪たにくぼの新緑は今がさかりだった。木の葉ともいえないはなやかさで、こずえは新緑を基調とした紅茶系統からややむらさきがかった若葉の五色の染め分けをさばいている。それが風にらぐと、反射でなめらかながけの赤土の表面が金屏風きんびょうぶのようにひらめく。
岡本かの子 / 金魚撩乱 ページ位置:0% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......もまた失敗か――今年もまた望み通りの金魚はついに出来そうもない。そうつぶやいて復一は皿と拡大鏡とを縁側えんがわほうり出し、無表情のまま仰向あおむけにどたりとねた。  縁から見るこの谷窪たにくぼの新緑は今がさかりだった。木の葉ともいえないはなやかさで、こずえは新緑を基調とした紅茶系統からややむらさきがかった若葉の五色の染め分けをさばいている。それが風にらぐと、反射でなめらかながけの赤土の表面が金屏風きんびょうぶのようにひらめく。五六じょうも高い崖の傾斜けいしゃのところどころに霧島きりしまつつじがいている。  崖の根を固めている一帯の竹藪たけやぶかげから、じめじめした草叢くさむらがあって、晩咲おそざきの桜草さくらそうや、早咲きの金蓮花きんれんかが、......
単語の意味
赤土(あかつき・せきど)
新緑(しんりょく)
若葉(わかば)
紫(むらさき)
赤土・・・赤い土。赤色は鉄分に由来するもの。
新緑・・・晩春や初夏のころの、木々の若葉のみずみずしい緑。
若葉・・・芽を出したばかりの葉。とくに、初夏の木々のみずみずしい葉。新葉(しんば)。
・・・1.赤と青を混ぜてできる色。古来、高位の象徴とされた。
2.ムラサキ科の多年草。夏、白い小花が咲く。根からとれる染料は紫色(むらさきいろ)。
3.醤油(しょうゆ)の異称。
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