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診察室をのぞくことができた。先生も看護婦もいなかった。そこは放課後の理科室のように薄暗かった。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 ページ位置:97% 作品を確認(amazon)
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室内の闇・部屋が暗い
閑散・人気(ひとけ)がない
病院
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前後の文章を含んだ引用
......物に近寄っていくと、窓枠のペンキのにおいが漂ってきた。人影もなく風もなく、わたしより他に動いているものは何もなかった。段ボールを持ってこなくても、わたしは簡単に診察室をのぞくことができた。先生も看護婦もいなかった。そこは放課後の理科室のように薄暗かった。わたしは目を凝らし、薬のびんや血圧計や逆子を治すポーズの写真や超音波診断装置を、一つ一つ順番に確かめていった。顔に当たる窓ガラスが生温かかった。 微かに、赤ん坊......
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室内の闇・部屋が暗いの表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
扉は音もなく開き、そして僕の前にはまったく別の種類の闇が広がった。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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閑散・人気(ひとけ)がないの表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
彼はそのまま改札口を通る。改札機の稼動する機械音が聞こえるほどに、この駅には人気がない。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
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病院の表現・描写・類語(店・施設のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(病院は古めかしい木造の建物で)病院特有の強い消毒液の匂いはなく、そのかわり汗と果実のまじりあったような臭気に満ちていた。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
モグリかと思うくらいあじけない治療院
吉本 ばなな / とかげ「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
白い角砂糖のような病院の建物
安岡 章太郎 / 海辺の光景 amazon
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「店・施設」カテゴリからランダム5
公園を抜けていくと、夜の緑の匂いでむせかえるようだった。
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
夜の緑の匂いでむせかえるような公園
吉本 ばなな / キッチン amazon
「病院」カテゴリからランダム5
行き届きすぎた衛生管理が《…略…》街全体を病院のような感じに変えていた。
三島 由紀夫 / 金閣寺 amazon
無影燈のまぶしい青白い光も、海草のようにゆっくり動いている白い手術着をきた人間たちの姿も
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
手術室は九階にあって、専用のエレベーターでしか降りられないようになっていた。エレベーターの扉が開いた瞬間、そこには病棟や研究棟とはどこか違った寒々しい雰囲気が広がっていた。まずエレベーターホールには何もない。ソファーも公衆電話もベンジャミンの鉢植もない。頼りないくらいにすっきりしている。そして暗い。ホールの隅は薄い闇にぼやけている。電灯の半分はスイッチを切られている。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
「光と影」カテゴリからランダム5
「室内のようす」カテゴリからランダム5
今朝の新聞がテントみたいなかたちになって落ちている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「人の印象」カテゴリからランダム5
(康白蘭(カン・パイ・ラン)という名の中国人女性)カン・パイ・ラン、という美しい名前の響きが、音楽のように吾郎の耳に 甦った。
浅田次郎 / ラブ・レター「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
「密度・集団」カテゴリからランダム5
見物人が、石榴(ざくろ)の実を割ったようにいっぱいに詰まる
内田 百けん / 冥途 amazon
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