TOP > 風景表現 > 時間帯(朝・昼・夜) > 夕日・西日
TOP > 風景表現 > 室内のようす > 庭・縁側・ベランダ
十坪程の表庭の草木は、硝子箱 の中の標本のように、くっきり茎目 立って、一きわ明るい日暮れ前の光線に、形を截 り出されている。 「まるで真空のような夕方だ」
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:0% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
夕日・西日
樹木・木々
草
庭・縁側・ベランダ
日差し・太陽光
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......のを待ち受けていた。 夕食ごろから静まりかけていた春のならいの激しい風は、もうぴったり納まって、ところどころ屑 や葉を吹き溜 めた箇所だけに、狼藉 の痕 を残している。十坪程の表庭の草木は、硝子箱 の中の標本のように、くっきり茎目 立って、一きわ明るい日暮れ前の光線に、形を截 り出されている。 「まるで真空のような夕方だ」 それは夜の九時過ぎまでも明るい欧州の夏の夕暮に似ていると、かの女はあたりを珍しがりながら、見廻 している。 逸作は、なかなか出て来ない。外套 を着て、帽子を冠 って......
単語の意味
光線(こうせん)
日暮れ(ひぐれ)
坪(つぼ)
表庭(おもてにわ)
光線・・・光のすじ。光の線。差してくる光。
日暮れ・・・日の暮れるころ。太陽が沈んで暗くなるころ。夕暮れ。夕方。
坪・・・1.尺貫法での、土地の面積の単位。畳(たたみ)二枚を並べてできる正方形の大きさ。6尺四方、つまり36平方尺(3.3㎡)。主に、家屋や敷地面積に用いる。田地の面積に用いる一歩(いちぶ)と等しい。
2.尺貫法での、土砂の体積の単位。1坪は6尺立方で、約630立方メートル。立坪(りゅうつぼ)。
3.錦(にしき)などの高価な織物や金箔、印刷図版など金属板の面積の単位。1坪は1寸四方で、約9.2平方センチ。寸坪。
4.建物や垣で囲まれた一区画の土地。中庭。転じて、宮中の部屋。「壺」とも表記する。
5.一般に縦横が同じ長さのもの。
6.格子のます目の一つ一つ。「壺」とも表記する。
7.本膳料理に用いる深い蓋のある漆器。また、それに盛った煮物。
2.尺貫法での、土砂の体積の単位。1坪は6尺立方で、約630立方メートル。立坪(りゅうつぼ)。
3.錦(にしき)などの高価な織物や金箔、印刷図版など金属板の面積の単位。1坪は1寸四方で、約9.2平方センチ。寸坪。
4.建物や垣で囲まれた一区画の土地。中庭。転じて、宮中の部屋。「壺」とも表記する。
5.一般に縦横が同じ長さのもの。
6.格子のます目の一つ一つ。「壺」とも表記する。
7.本膳料理に用いる深い蓋のある漆器。また、それに盛った煮物。
表庭・・・家の表側の庭。前庭(ぜんてい・まえにわ)。
ここに意味を表示
夕日・西日の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
見る間に、太陽はぶるぶる慄(ふる)えながら水平線に食われていった。
横光 利一 / 花園の思想 amazon
日が地上を去って行ったあと、路の上の潦 を白く光らせながら空から下りて来る反射光線
梶井基次郎 / 冬の蠅
淡い暮れ方の日光が、湖面の靄(もや)を通してほの赤い縞になって射す
石川 達三 / 花のない季節 amazon
このカテゴリを全部見る
樹木・木々の表現・描写・類語(植物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
散る古葉が、萌黄っぽい緑に悉(ことごと)くふり落され、なにか羽の抜け変った大きな鳥のようにうっそうと若やいだその樫の老樹
野上 弥生子 / 哀しき少年「野上弥生子短篇集 (岩波文庫)」に収録 amazon
固い瘤を持った樹皮は、道子の心のように固く、爪も立ちそうもない。
大岡 昇平 / 武蔵野夫人 amazon
地平線のあたりに、木立の群れが不規則な間隔を置いて紫色に近い影を落とす
堀 辰雄 / 菜穂子―他五編 amazon
このカテゴリを全部見る
草の表現・描写・類語(植物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
足元の草が、しなやかな細い剣を泳がせる
高樹 のぶ子 / 光抱く友よ amazon
このカテゴリを全部見る
庭・縁側・ベランダの表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(ハワイの家)小さいすてきなおうちの玄関に立つと、プルメリアの花の香りでめまいがした。庭にはたくさんのブーゲンビリアがあって、色とりどりにわさわさと咲いていた。
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 amazon
石の配置のうつくしい庭
三島由紀夫 / 花ざかりの森 amazon
このカテゴリを全部見る
日差し・太陽光の表現・描写・類語(晴れ・曇りのカテゴリ)の一覧 ランダム5
一月の太陽は、こんなところにも、霧のような美しい光芒 を散らしていた。
林芙美子 / 新版 放浪記
このカテゴリを全部見る
「晴れ・曇り」カテゴリからランダム5
「室内のようす」カテゴリからランダム5
曇りガラスの格子戸越しに、月の光があった。
向田邦子 / りんごの皮「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
そこに人の寝ることのない広い畳は、夜明け前の冷気のなかに、はねつけるような肌ざわりをしていた
三島由紀夫 / 金閣寺 amazon
「植物」カテゴリからランダム5
雪の大地に雄々しく屹立している木
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
未だほの闇 いのに家を出る。
伊藤左千夫 / 野菊の墓
皆、眼をくぼまし、 脂 の浮いた薄ぎたない顔をしていた。三人はちょっとした事にもよく笑い、普段それ程でもない久世までがたわいなく滑稽な事を 饒舌 っていた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
白い月と、川波と、そして、お喜乃の銀釵 が、かすかに、ふるえているばかりである。
吉川英治 / 治郎吉格子
同じカテゴリの表現一覧
晴れ・曇り の表現の一覧
室内のようす の表現の一覧
植物 の表現の一覧
時間帯(朝・昼・夜) の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ