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まぶた・まつ毛の比喩を使った文章の一覧(38件)
貝のように明るい色をしている瞼(まぶた)
大仏 次郎 / 雪崩 (1953年) amazon
くまどったように黒く長いまつ毛を伏せる
壷井 栄 / 大根の葉 (1960年) amazon
睫毛が野鳥の胸毛のように震える
高橋 三千綱 / 涙 amazon
愛らしい小鹿の眼みたいに睫(まつげ)が長い
大庭 みな子 / 三匹の蟹 amazon
上と下の瞼(まぶた)が磁気を帯びたように両方から近づく
ジュール・ルナール / にんじん amazon
落ちくぼんだ目をまぶたで閉ざしているだけだ。鎧戸を重く下ろした不幸な家のように。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
目蓋に白いアイシャドウを塗りすぎていて、瞬きすると鳥みたいに白目になる。
綿矢 りさ / 蹴りたい背中 amazon
交響曲の演奏でも味わうかのように目を瞑り
伊坂 幸太郎 / 砂漠 amazon
瞼が花弁のように閉じ、また見開かれてから閉じた。
大岡 昇平 / 武蔵野夫人 amazon
閉じた眼が悩んだ顔に切り傷のようについていた。
大岡 昇平 / 武蔵野夫人 amazon
煙るような長い睫(まつげ)の間から瞳を凝らして
岡本 かの子 / 食魔 amazon
ふせたおかいこさんのようなまぶた
野間 宏 / 真空地帯 amazon
閉じた長いまつ毛も、枕に広がる髪も、まるで本物の眠り姫のように清楚で美しく
吉本 ばなな / TUGUMI(つぐみ) amazon
廂(ひさし)のように濃い睫毛(まつげ)
宇野 千代 / 色ざんげ amazon
涙に洗われた大きな眼と紅色の貝殻のように腫れている瞼
宇野 千代 / 色ざんげ amazon
自分の睫毛のまたたきで相手の睫毛を持ち上げ、ゆすぶるのだ。それは不思議な感触だ。たとえば二羽の小鳥がせっせとおしゃべりに余念がないという感じであったり
庄野 潤三 / プールサイド小景「プールサイド小景・静物 (新潮文庫)」に収録 amazon
小さな鳥が打ちまくられて地上に墜ち哀しく羽搏(はばた)きしているような、そんな感じの瞬(またた)き
高見 順 / 如何なる星の下に amazon
房子は昆虫が翅(はね)を畳むように、長いよく揃った睫(まつげ)を伏せた。
三島 由紀夫 / 午後の曳航 amazon
雛人形の三人官女みたいな顔をしていて、少し厚ぼったい一重を私はかわいいと思う
本谷 有希子 / 異類婚姻譚 amazon
青あざのような強いブルーのアイシャドウ
池田満寿夫 / 10フランの恋人 amazon
閉じた瞼が月の光に青白く照らされて、大きい花びらのように見える
円地文子 / なまみこ物語 amazon
緑がかったアイシャドウが鱗粉のように暗く煌く
日野啓三 / 抱擁 amazon
その他の人物を表す比喩表現
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